野庭幼稚園 南極行きに「がんばって」 園児が「しらせ」を見送り
野庭幼稚園と姉妹園の並木幼稚園(金沢区)の年長園児197人は、海上自衛隊横須賀地方総監部岸壁に係留中の砕氷艦「しらせ」を10月9日に訪れ、南極観測に向かう航海の安全を祈る見送りの会を開いた。
しらせは11月8日に東京港晴海ふ頭を出港し、帰港は来年の4月。そんな長い航海を励まそうと、見送りの会は1984年から毎年続いている。きっかけは野庭幼稚園で送迎バスの運転手を務めていた岡沢昭五郎さんが現在の2代前の砕氷艦「ふじ」の乗員だったことが縁となった。
当日は乗員を前に園児が「病気やけがに気を付けて、お仕事がんばってください」と花束を渡し、続いて旗体操を披露して激励。しらせの日高孝次艦長は来春の帰港になることに触れ、「元気に小学生になってください」と語りかけていた。
見送りの会後は、しらせの艦内を乗員の案内で見学。長い航海に備えて艦内にある散髪スペースや、格納されたスノーモービルに驚きの声を上げていた。園児は「大きくて楽しかった」「艦長席に座った」「小さな船(救命艇)があった」など興奮した様子で感想を話していた。日高艦長は「子どもに見送ってもらえることは励みになる。長い航海の出発前に元気をもらった」と笑顔で感想を語った。
しらせは晴海ふ頭を出発後、オーストラリアで南極観測隊を乗せ、1月上旬に昭和基地沖に接岸。昭和基地に物資の補給と廃棄物等の回収を行い、2月中旬に昭和基地を出港して日本への帰途に就く予定だ。
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