神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2013年11月28日 エリアトップへ

いろは歌留多を制作、発行した 田中 茂さん 上永谷在住 78歳

公開:2013年11月28日

  • LINE
  • hatena

絆のある日本のために

 ○…「いと長き 谷間につづく 千枚田」。永野の昔ながらの生活を題材にした「いろは歌留多(かるた)」を発行した。絵札と読み札は地域を取材して手作りした労作だ。

 ○…職業はドキュメンタリーカメラマン。山歩きが好きだった受験生時代に、ドキュメンタリー映画のスタッフと知り合い、丹沢の取材に荷物持ちとして参加したことが一生を決めた。以後、障害者や交通問題など、社会問題全般を取材する一方で、神奈川県山岳連盟に同行したヒマラヤ山脈・ローツェを始めとして8000m級の山々やインダス川源流、ニューギニア奥地など世界各地を取材してきた。山岳取材では就寝中に雪崩に巻き込まれたことも。命を失う恐怖にも「怖くはあるけど、被写体を見るとどうしても。職業病かな」と雄大な自然の抗えない魅力を照れたように話す。

 ○…行く度に変わる自然の魅力に取りつかれ、1990年から7年間、丹沢の塔ケ岳山頂にある山小屋「尊仏山荘」の小屋番を務めながら撮影を続けた。足かけ10年にも渡って撮り貯めてきた映像を編集した「丹沢の四季」「丹沢で出会った花」は代表作だ。一方で、取材で長期間家を空けることもしばしば。子ども2人を任せてきた妻には「頭が上がらない」と笑う。

 ○…「昔の日本も悪くないんじゃないか」。豊かな自然を取材する一方で、破壊されていく日本の自然。便利な生活と引き替えに失ってしまったものに思いを馳せる。そういった折に発生した東日本大震災と原発事故。クローズアップされた「絆」という言葉に「元々日本人は絆を持っていたじゃないか」。昔の生活や自然の大切さを振り返ることが、改めて絆を考えるきっかけになる。そう考えて歌留多を制作した。歌留多の材料は永野の人々が自然と共に生きてきた姿。子どもたちが自然の中で暮らす生活にふれて、現代社会が失ったものを考え、将来を眺めてくれたら。絆のある日本への第一歩だ。

京急百貨店

かみおおおかG.w.フェスティバル

https://www.keikyu-depart.com/

<PR>

港南区・栄区版の人物風土記最新6

加藤 正基さん

栄消防団長に就任した

加藤 正基さん

栄区長尾台町在住 64歳

4月25日

松永 朋美さん

4月1日付で栄区長に就任した

松永 朋美さん

旭区在住 54歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

大窪 太郎さん

3月19日付で栄警察署長に就任した

大窪 太郎さん

鎌倉市在住 54歳

4月4日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月28日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook