故郷への思い 地域が応援 日野地区が復興支援
1月に行われた日野連合町内会の賀詞交歓会で、東日本大震災で被害を受けた宮城県の酒蔵が製造した本格焼酎「浦霞・希望の夜明け」が振る舞われた。
◇ ◇
宮城県南部の太平洋沿岸にある亘理(わたり)町。2011年3月11日、津波によって壊滅的な被害を受けた町だ。日野町内会の大友忠造会長はこの亘理町の出身。大友会長は生まれ育った町の惨状に、3カ月ごとの訪問など支援活動に奔走していた。
そんな折、体育館の一部を残して跡形もなく流された荒浜中学校の復旧工事が始まる。「新校舎は復興のシンボル」。そうした声を聞いた大友会長は、日野連合町内会と日野地区社会福祉協議会に協力を依頼。両団体が主催するチャリティーバザーの売り上げの一部と地元有志の寄付を合わせ、計15万円を同中の建設費として寄付した。新校舎の完成は今年8月。大友会長は「新校舎で子どもの元気な声を聞くのが楽しみ」と待ちきれない様子だ。
賀詞交歓会で振る舞われたお酒は同中関係者からお礼と共に贈られたもの。日本酒「浦霞」で名高い酒蔵が、被災したもろみを原料として製造した焼酎だ。賀詞交歓会の会場で大友会長は出席者に対し、協力の感謝と現地の状況を説明。被害を風化させてはならないという強い決意とともに、美味いお酒を味わっていた。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|