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日限山中 “感覚の違い”理解を 2年生対象の人権学習会

掲載号:2014年2月27日号

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 ”感覚”に「正しい」「間違い」はあるのか―。個々人が持つ感覚には違いがあることを知り、他者への理解や思いやりを深めるきっかけにしようと2月21日、日限山中学校で外部講師「スタジオSENSE」による2年生対象の人権学習会が行われた。

 同グループのスタッフは港南区役所や区社協、そよかぜの家、生活支援センター、作業所、医療機関、障害者施設、地域ケアプラザ、学校などで構成される「港南区自立支援協議会」の啓発分科会のメンバー。地域における人権理解や啓発を、講演によって広げようと昨年結成された。

 中学校での講演は今回が初めて。きっかけは、同校の教諭が昨年栄区で行われた講演を聞いたこと。「とても分かりやすかった。子どもたちを普段見ていると人間関係に苦労を抱えている様子が多く、お互いの個性を理解し尊重するためにもぜひ聞かせたいと思った」と同教諭は話す。

 ここでいう「SENSE」とは「感覚」の意味。当日は「あなたの知らない感覚の世界」というテーマで、コントを交えた寸劇調でグループと生徒たちとのやり取り=写真=が始まった。

「感覚は根本的には治らない」

 まず、同グループの「五感には何がある」という質問に生徒たちが1人ずつ回答。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の中から一例として聴覚を取り上げ、実際にマイクのハウリングやマジックテープをはがす音などを会場に流した。それらの音が「好きか嫌いか」を生徒たちに尋ね、好みが分かれると「どのように感じても、たとえ少数派でもそれは正しくも間違いでもない。人それぞれ違うもの」と同グループ。「感覚は治そうと思っても根本的には変えられないもの」と強調した。

誤解生じさせないために

 感覚に違いがあることを学んだ後は「あなたのとなりの人はわがまま?」というテーマに移った。「感覚が過敏な場合や、言葉の背景を理解できずそのままの意味で受け取ってしまうタイプの人は人間関係で誤解が生じやすい」と指摘。例として「『ちょっと待って』という言葉の『ちょっと』って何分だと思う」と生徒たちに質問すると、「1分」「5分」「15分」などさまざまな見解に分かれた。感覚の違いでトラブルが起きる可能性があることを生徒たちは学んだ。

 同グループは「誤解を生じさせないためには工夫が必要」だとし、生徒の意見も聞きながら「まずは本人が過敏な感覚をカバーするような工夫、次に周囲の人が具体的に相手に伝えるなどの工夫がある」と教えた。

 講演終了後、生徒からは、「今まで自分と違う感覚に人が『嫌だ』と言っているのをわがままだと思い、けんかになったこともある。講演を聞き、お互いを認め合う必要があると学んだ」「相手は良くても自分は嫌なこともある。相手と誤解を招かないようにしたい」「自分が人とは違うと思ったら、工夫していきたい」などの感想が聞かれた。

 同グループの厚坂幸子さんは「感覚の違いでいじめが起きることもある。特別なことではなく、自分の連続線上にあると分かることが共に生きていくには必要」と話していた。

 同グループでは今後も小中学校や地域で講演の場を増やす予定。(問)港南区社会福祉協議会【電話】045・841・0256まで。

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