港南区・栄区版 掲載号:2014年3月13日号 エリアトップへ

外遊びを絵本でPR 昭和中頃の子どもを描く

掲載号:2014年3月13日号

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 外遊びが子どもたちの暮らしや育ちに欠かせないものとし、絵本を通じてその大切さを伝えようと港南区内で活動する有志団体「未来につなぐ外遊びの会」(岡野富茂子代表)は、絵本『まいにちがアドベンチャー』(文・荒川佳美さん、絵・嶋村愛さん、神奈川新聞社刊、税別1300円)=写真上=をこのほど出版した。3月3日には港南区民文化センター「ひまわりの郷」で記念シンポジウムも行われた。

 同団体の前身となる「港南の絵本をつくろう会」は豊かな遊びの文化を未来に伝えるため、区内に暮らす高齢者たちの子ども時代の遊びや暮らしぶりの話をもとに『ここで遊んだ、笑った、おこられた〜未来につなぐ子どもの遊びヒアリング集』を2010年に発行。今回の絵本は前身団体から有志が集まり、約4年間製作を進めてきたという。

 絵本の舞台は、昭和30年ごろの日野周辺。春日神社(日野中央)の奥まった先にある谷戸の風景をイメージしているという。ストーリーは豊かな自然の中で夏休みを目前にした子どもたちが年齢や性別を超えて集まり、年に数回しかできない「かいぼり」(川の水をせき止めて魚をすくい取る遊び)に夢中になるシーンや、それを温かく見守る周囲の大人たちが描かれている。

大人が笑顔で見守れるように

 3日に開催された「未来につなぐ外遊びシンポジウム」の第一部では、NPO法人「フリースペースたまりば」理事長で「川崎市子ども夢パーク」所長の西野博之さん=写真下=が「その子がその子でいるために〜子どもの育ちに大切なこと。わが子が思春期になる前に聞いておきたいハナシ〜」というテーマで基調講演を行った。

 さまざまな問題を抱える若者たちと触れる西野さんは話の中で、「最近は『ふざけて遊んではいけない、声を出してはいけない』という看板すら出ている公園もある」と子どもたちが思い切り遊べる場所が少ないことを指摘。また、危険や汚れること、完全であることを大人たちが気にしすぎるとし「子どもたちが安心して失敗できるように、笑顔で大人たちが受け入れていくことが子どもたちの自信につながる」と強調した。

 第2部では、絵本と子どもの育ちに関するパネルディスカッション=写真右=が行われた。パネリストとして登壇し、絵本の文を担当したメンバーの荒川さんは「子どもたちには毎日わくわくしてほしい。小さくなってほしくない」と製作に込めた思いを話していた。

 現在、栄図書館館長で幼少期から区内在住という菊川一広さんもパネリストとして参加。菊川さんは少年時代の遊びを振り返りながら「街そのものが遊び場だった。テレビもよく見ていたけれど、見たものを外でまねして遊んでいた」と語った。また「自分のストーリーも織り交ぜながら、子どもたちにこの絵本を読み聞かせてほしい」と会場の参加者たちに伝えていた。

 岡野代表は「簡単に昔の自然環境は取り戻せないけれど、心は取り戻せる。絵本を通じて外遊びの大切さを広げていきたい」と話していた。絵本は、3月中は港南台タウンカフェとブックスキタミで先行販売。一般書店とネット上では4月中旬から販売される。また3月15日(土)までタウンカフェで絵本のパネル展も開催中(午前10時から午後6時)。(問)【電話】045・832・3855タウンカフェ内・岡野さんまで。

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