2014年度の横浜観光親善大使に選ばれた 岩田 樹里さん 港南区在住 22歳
個性生かした「恩返し」を
○…1分間の自己PRを求められた最終選考の舞台。披露したのは、6歳から続けている空手の「形」の演武だった。高校時代は全国大会にも出場したほどの実力派だが、しんと静まり返った会場に「雰囲気で、ああ、これはもう失敗だったなと思いました」と明るく本音を明かす。それゆえ、自分の番号を呼ばれたときは、「びっくりでしかなかった」。初めての応募で、横浜の「顔」に選ばれた。
○…東京都新宿区に生まれ、6歳で港南区に。幼いころから港南台駅周辺でよく遊び、中高生時代は「教室の窓を開けると、船の汽笛が聞こえてくることもあった」という、中区山手町のフェリス女学院で6年間を過ごした。自身が育った横浜は「”洗練されたアットホームな街”という感じ。落ち着くけど、都会的でもあるところが」。その魅力を多くの人に知ってもらいたいと強調する。「1度来てもらえれば、絶対に良さが分かるはず。だからまずは1度、足を運んでもらえるようなPRをしていきたい」
○…慶應義塾大学医学部の4年生。同学部の空手部では、紅一点ながら主将を務める一方、来年からは大学病院での研修も始まる。「これからどんどん医師の世界に入っていく。そう考えたら、挑戦できるのは今年しかないなって」。大使募集のポスターで印象的だったのは、「個性を生かしてみませんか?」のフレーズ。「横浜で始め、ずっと続けてきた空手では、多くの人との出会いに恵まれた。その恩返しを、何か形にしたくて」
○…将来の夢は、スポーツドクター。両脚の肉離れなど、自身も怪我に泣かされた時期があった。「練習したくてもできない、というストレスは、選手じゃないと分からない。精神的にも寄り添えるような医師になりたい」。東京五輪が行われる2020年は、医師として働き始めているころ。「東京に比べて、世界での横浜の知名度はまだまだ。近くにこんな素敵な街があるよと、発信していきたい」
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