「港南区ひまわり管弦楽団」の団長として第20回定期演奏会を開催する 秋信 典也(あきのぶ のりや)さん 最戸在住 52歳
変わり続ける音を追って
○…神奈川県立音楽堂で9月7日に20回目となる定期演奏会を行う市民オーケストラ「港南区ひまわり管弦楽団」。同所での演奏は第10回の節目以来10年ぶりとなる。「迫力のある演奏を届けたい。堅苦しい演奏会ではないので、気軽に、気楽に遊びに来てほしい」
○…17年ほど前に楽団に入り、団員の中でも「古株になってしまった」としみじみ。2013年春に前団長から指名を受け、「長年このオケに居させてもらっている恩を返せれば」と団長を引き継いだ。元々クラシックは好きだったが、初めて楽器を手にしたのは大学の音楽サークルでのこと。「オーボエは演奏者が少ないから、初心者からでも舞台に上がれるチャンスがあるかなって」。以来30年以上の音楽人生は、オーボエと共に歩んできた。「旋律のきれいな、目立つフレーズが多い」と魅力を語る一方、「あくまでオーケストラで音楽をやるための手段。そっちが目的」。全員が良い音を出せて初めて良い合奏となるオケは、「生き物みたいに常に変化する。同じ演奏というのは2度とない」。その難しさが醍醐味でもある。
○…練習に熱中できた学生時代と違い、就職後は時間の確保も難しく「自分は近くにオケがあり、たまたま続けてこられた」。楽団の練習は毎週日曜の夜、上永谷コミュニティハウスなどに集まって音を出し、N響バイオリニストの山田慶一氏が指揮者として練習から関わるというスタイルも長年変わらない。「演奏会でも、最後に指揮者がニコッて笑ってくれた時に、あぁ良かったなと思える」
○…団員数は現在40人ほど。減少傾向にはあるが、舞台には団員全員が上がるという伝統もあり、メンバーの募集方法には難しさもある。「オケとして演奏者には一定のレベルが必要になる。だけど基本的には、色々な人が音楽を楽しめるオケであり続けられたら」と思いを語る。「続けていく」ためにも、オケを守る役割に力を入れる。
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