全国高校生の手話によるスピーチコンテストで3位に入賞した 今野衣都美(いづみ)さん 横浜南陵高校2年 16歳
手話通して人とつながる
○…初めて参加した手話スピーチコンテストで3位入賞。横浜南陵高校で福祉全般さまざまな活動を行う社会福祉部に所属し、手話に限らず子どもたちと遊んだり、高齢者の話し相手となったり、学校行事での手話通訳など幅広く活動している。「今はやりたいことがすべてできているので楽しい」。その笑顔からは充実感がにじんでいる。
○…本格的に手話を学び始めたのは、高校入学後。中学時代から福祉の分野に興味を持ち、高齢者施設や幼稚園などでボランティア活動に取り組んでいた。社会福祉部へ入ったきっかけは、部活動紹介で先輩たちが披露した手話ソング。その姿を見て、同部に入りたいと思ったという。そして、現在では手話ソングを披露する側に。今年の文化祭で洋楽の手話ソングを披露するために練習に励んでいる。「歌詞の意味や背景とかを考えて手話にしていくのは難しいです」
○…手話では「顔も文法」と言われ、同じ動作でもその表情ひとつで伝わる意味合いは大きく変わってくる。スピーチの際も表情が課題で、練習やコンテスト本番でも気持ちに合わせて意識するように気を付けて取り組んだ。今では「表情が豊かになったとよく言われます」とにこやかに話す。スピーチ終了後に受けた観衆からの手話による「良かったよ」という言葉が嬉しく、今後は「難聴の人との触れあいをもっと増やしていきたい」と意欲を見せる。
○…今回のコンテストへ出場したことで、県外の出場者とのつながりも生まれている。また昨年から部で参加している宮城県での炊き出しボランティアでも、他校の生徒と関わることができ、「いろいろな人とつながりがあって楽しいです」と笑顔を見せる。将来は「手話はどこにいても使える。いろいろな人と話せる仕事がしたい。キャリアウーマンには憧れますね」と目を輝かせる。これからも手話を通して、さまざまな人とつながっていく。
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