神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2015年1月15日 エリアトップへ

"マイナンバー制"秒読みへ 横浜市、準備を加速

社会

公開:2015年1月15日

  • LINE
  • hatena

 年金などの社会保障や納税といった個人情報を国民に割り振る番号で紐づけ、情報共有に活用する国の社会保障・税番号制度(マイナンバー)。今年10月から国民への番号通知が始まることを受け、事務主体となる横浜市は準備を加速させているが、なおも周知方法などに課題が残る。

10月通知開始

 マイナンバーは、国民一人につき12桁の番号を割り振り、年金や医療保険などの社会保障、確定申告といった納税に関する個人情報を紐づけるためのもの。この結果、これまで複数の行政機関で管理されてきた社会保障の受給状況などの情報を共有でき、行政効率化やコスト削減に繋がる。また、正確な所得を把握することで、不正受給防止などにも役立てたいとしている。

 一方国民側は、各種手当等の申請時などに、複数の機関を回らなくて済み、書類添付が不要になるというメリットも謳われている。

 番号指定や通知、個人情報の管理などは、法定受託事務として市町村が行う。

 番号通知は今年10月から始まり、住民票のある全ての国民に対し、番号を知らせる「通知カード」が郵送される。番号の利用開始は16年1月からで、希望者には個人番号や氏名、住所、顔写真などが記載されるICチップ入りの「個人番号カード」の配布も行われる。

 制度導入に対応し横浜市は、一昨年春から庁内に委員会を組織。個人情報は、新制度後も分散管理となることから、関係各局でワーキンググループを作るなどして準備を進めている。全体を取りまとめる市総務局しごと改革推進課によると、今後専門部署設置も検討中という。

 予算は、今年度、制度対応のためのシステム改修に4億円を計上。来年度は数倍以上になるとみられる。

周知などに課題

 導入にあたっては、国民が懸念する個人情報保護や、任意となる個人カードの利用促進、広報周知などの課題がある。

 個人情報に関しては「法律による罰則強化や、特定個人情報保護委員会の設置が決められており、事前に保護評価書を公表する」と説明。個人カードの利用促進は、市内で幅広く活用できるようにするなど、市民利点が高まるよう条例整備も検討している。一方で市民への周知は、現段階で広報よこはまとホームページへの掲載、庁内のポスター掲示に留まる。市は、来年度の予算確定後、広報活動を加速させたいとしている。
 

港南区・栄区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

栄区、50年後に半減

横浜市人口推計

栄区、50年後に半減

港南区は4割減少

4月18日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月18日

67地点で上昇

港南・栄区公示地価

67地点で上昇

宅地最高値は大久保1丁目

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook