初開催となる港南区学校給食展を企画した 江田 久美子さん 磯子区在住
夢を叶える「食育」を
○…港南区内の小学校で取り組む食育や、学校給食を広く区民にも知ってもらおうと、初めて開催する「港南区学校給食展」。基本献立や食育についてのパネルが並ぶ同イベントは、会長を務める横浜市栄養教諭・学校栄養職員研究会で取り組んできた給食展がベースとなっている。市の給食展は毎年横浜駅で開催してきたが、「1日だけでもったいないなと思っていた。もっとPRできたらなって」。
○…小学校における学校給食、食育については現在、栄養士が中心的な役割を担い、給食展でも栄養士がパネルの解説などを行う。自身が校長を務める相武山小学校には栄養士が常勤しており、「味の工夫だけでなく、日ごろの声かけのおかげで、食べられる物が増えてくる子どもは少なくない」と手応えも。同校では毎日、給食について栄養士が一言メモを書き加えた「パクパクだより」を配布し、食の知識の充実を図っているが、区内21校のうち、常勤栄養士がいるのは13校。市内全体でも6割弱にとどまり、「いずれは全校配置が望ましい」と思いを語る。
○…「食育は、子どもたちがそれぞれの夢を叶えるためにも大事なこと。健全な心身の成長には、健全な食生活が結びついている」。食べ物を選択する力を養い、健康に育ってくれることが何よりの願いだ。また同校では、「子どもがどんなものを食べるのかを知ってもらえれば保護者の安心にもつながる」と、新入生の保護者を対象に給食の試食会も毎年実施している。
○…「食材や彩りを考えた季節感のある日本食が好き」。一方で小学生のころは、「給食は脱脂粉乳の時代。美味しくなくて、いつも鼻をつまんで最後に飲んでた」と笑って振り返る。また好き嫌いも多かったという自身の経験から、「少しずつでも食べてみることが大事。味を『知って』好きになることもある」。「食わず嫌い」せず様々な経験の中で、可能性を伸ばしてほしいと子どもたちに願う。
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