愛知県蒲郡(がまごおり)市で5月30日から開催される「2015日本グランプリパワーボートレースin蒲郡」に、芹が谷在住の飯野晃之(てるゆき)さん(63)が参戦する予定だ。飯野さんは250cc以下のV250クラスで2年連続のシリーズチャンピオンに輝いており、3連覇への期待がかかる。
このレースは日本パワーボート協会の主催により毎年行われているもので、箱根の芦ノ湖や茨城県の鹿島など各地で行われるレースのポイントにより順位を競う「年間シリーズ戦」の第1戦となるもの。レースはボートのエンジン排気量や重量、長さなどによりクラス分けされており、飯野さんは「チームコルト」のドライバーとして10年ほど前から出場している。「最高時速は70Kmほどだが、水上での体感は車よりもずっと速い」(飯野さん)という小型のV250クラスでこれまでに、13年にはシリーズ3戦2勝、14年には3戦中2戦に出場して2勝と安定した成績をおさめ、2年連続の年間シリーズチャンピオンとなっている。
「初の海レース、楽しみ」
シリーズ第1戦は例年、木曽川で開催されていたが、今年は同河川の護岸工事のため、蒲郡市のラグーナビーチ周辺に会場を移しての開催となる。近年のレースは河川や湖での開催が中心だが、蒲郡では海での開催となる。飯野さんは現在、エントリーに向け調整中だが「海でのレースに参加するのは初めてだが、練習はしているので不安はない。波や風、水質によって走りが違うので楽しみ」と笑顔を見せ、「当然、1位を狙う」と意気込む。
モータースポーツを仲間と
飯野さんは自動車の販売・修理から海上コンテナ輸送まで、自動車に関する事業を幅広く展開する(株)カープラザ飯野の代表取締役を務めており、「エンジンの付いた乗り物が昔から好きで。仲間とモータースポーツで盛り上がるのが、やっぱり楽しい」と思いを語る。10代のころにはレーサーとして活躍していたこともあるが、パワーボートには10年ほど前、知人に一度乗せてもらったことがきっかけでレースに出るように。
練習は久里浜(横須賀市)などで定期的に行っているが、特別な体力づくりなどはしておらず、「重要なのは闘争心と、最高の滑走状態をレースの中で継続する集中力」と断言する。
一方で、「本場のアメリカと違い、日本では競技として一般的でない」とも。一因として、日本の場合には養殖などとの関係で護岸部をレースに使いにくいという事情を挙げる。また13年には8隻、14年には5隻の出場にとどまり、「少しでも競技全体を盛り上げられれば」と思いを語る。
|
<PR>
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>