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港南区・栄区版 公開:2015年8月27日 エリアトップへ

港南区防災ライセンスリーダー連絡会の会長として防災・減災力の向上に尽力する 玉江 牧雄さん 野庭町在住 69歳

公開:2015年8月27日

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震災対応力 底上げ目指し

 ○…「震災は意識しなくても必ずやってくる。その時に被害をどれだけ少なくできるか」。地域防災拠点に備蓄された仮設トイレやエンジンカッターなど資機材の取り扱いを学び、その知識を住民に伝える「横浜防災ライセンス」。その資格所持者約220人で構成する連絡会で会長を務める。

 〇…種子島出身。高校卒業後、就職した石油精製会社の社内業務で応急手当を学んだことがきっかけで、救護赤十字奉仕団に入団し、地域活動を始める。更なる活動の場を求めて防災ライセンスの資格を取り、その5年後、上位資格の指導員資格も得るが、ライセンス自体の知名度不足もあって、想定よりも地域防災拠点での訓練に参加する機会はなかったと振り返る。自分に課せられた役割は地域住民に資機材の取り扱いを教えて扱える人を増やし、震災対応力を上げること。本来の目的を果たせていない状況に昨年1月、連絡会を組織。各地域防災拠点との連携体制を強化することで訓練に関わっていく姿勢を強く打ち出した。

 〇…東日本大震災後、奉仕団の一員として被災地に入り、人生観が変わった。「防災だけではなく、減災に力を入れなければ」。被害を最小限に抑える重要さに加え、感じたことは1人では何もできないということ。会長として大切にしているのは「多くの仲間を増やしたい」との思いだ。

 〇…「お祭りのような防災訓練ではだめ。何のための訓練か」と厳しい言葉を投げかける一方で、防災・減災の意識をどのように高めていくかが課題だと口にする。震災後に高まった意識が月日と共に失われていく危機感も強く、9月1日を前に「防災の日だと知っていてもその先の行動につながらない。被災して慌てても遅い」。これから各地で行われる防災訓練をチャンスと位置付け、「より良い活動ができるよう、陰の力となって努力したい」。強い思いで震災対応力の底上げに取り組む決意だ。

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