港南区・栄区版 掲載号:2015年10月8日号 エリアトップへ

「障害者にもっと仕事を」 市、企業へ働きかけ強化

社会

掲載号:2015年10月8日号

  • LINE
  • hatena

 障害者の福祉的就労の充実を目指して横浜市が中区に設置した「よこはま障害者共同受注総合センター」が、今年4月の開所から半年を迎えた。10月からは、企業・団体への働きかけを本格化させ、「障害者の仕事受注」の後押しを図る。

 よこはま障害者共同受注総合センターは、障害者施設と企業・行政との間に入り、障害者の仕事受注拡大や工賃の向上などを目的に設置されたもの。

 (社福)横浜市社会福祉協議会が運営し、4月1日に中区に開所した。現在、対象となる障害者施設約550カ所のうち、今年度の目標の130事業所を上回る178の事業所が登録。民間企業や行政から、製品販売やアンケート入力、封入作業など27件を受注している(9月11日時点)。

工賃、時間額175円

 施設に通所する障害者の就労環境は厳しいのが現状だ。雇用契約を結ばずに授産活動を行う「就労継続支援B型事業所」の平均工賃は、厚生労働省による2013年度の全国調査によると月額1万4437円、時間額178円だが、同年度の神奈川県内平均工賃は月額1万3180円、時間額175円と全国平均を下回る。

 県では17年度末までに、全国水準まで平均工賃の引き上げを目指しており、年々向上しているものの、施設側で販売活動まで手が回らず安定した仕事がないケースや、施設利用者の一定の作業を確保するため、安い工賃でも受注を引き受ける傾向もあり、障害者の自立や社会参加とは程遠い状況があるという。

販路拡大が課題

 同センターはこうした現状を少しでも打開しようと設置された。開所半年が経過した10月からは、本格的に企業や団体への周知活動を進める方針だ。

 具体的には社協のネットワークを活用したダイレクトメールや訪問、アンケート調査等を通して企業開拓を進める一方、通信販売等を行う既存の「ハートメイド」事業と連携し、自主製品の販路拡大を目指す。「まずは周知を高めたい」と、今年度は受注件数の目標値は定めず、企業のニーズと施設でできることを調整し、相互の理解を深めていきたい考えだ。

 ただ、依頼は現状で中区や西区、神奈川区など市内東部が中心。遠距離の施設からは対応が難しいとの声も上がっている。青葉区の地域活動支援センター「田園工芸」の施設長は「できれば北部など、近隣で受けたい」と話す。

 市の第3期障害者プランでは17年までに、登録施設での月額平均工賃を10%以上上昇させることを目標としている。市社協は「センターの活用を通して発注単価が上がり、工賃アップにつながれば」としている。

港南区・栄区版のトップニュース最新6

飯島小に文科大臣奨励賞

飯島小に文科大臣奨励賞 教育

地域一丸の自然教育を評価

10月10日号

緊急輸送路、34%整備済み

横浜市無電柱化

緊急輸送路、34%整備済み 社会

課題は高額な整備費

10月10日号

地域への奉仕続け50年

横浜港南RC

地域への奉仕続け50年 社会

11月に区と共催事業も

10月3日号

「ゆるスポーツ」普及へ

市体協

「ゆるスポーツ」普及へ 教育

豊田小で体験教室

10月3日号

開幕迎えお祭りムードに

ラグビーW杯

開幕迎えお祭りムードに スポーツ

栄公会堂PVも盛況

9月26日号

友好都市をパネルで紹介

友好都市をパネルで紹介 社会

栄区内の公共施設を巡回

9月26日号

柔道大会で準V

柔道大会で準V スポーツ

港南チームの但馬幹育君

9月19日号

あっとほーむデスク

  • 2月4日0:00更新

  • 1月28日0:00更新

  • 1月21日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

港南区・栄区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年10月10日号

お問い合わせ

外部リンク