地域での自主的な防犯活動・パトロールが活発に行われるようになり10年を迎えた。港南区安全安心まちづくり推進協議会が10月9日に開催したイベントでは、「感謝の集い」として、活動する地域団体に多くの謝辞が伝えられた。
港南区では2004年、増加傾向だった犯罪の防止に取り組もうと区民や関係団体、関係行政機関による協働組織「港南区安全安心まちづくり推進協議会」を発足。翌年から地域での防犯活動やパトロールが活発に行われるようになった。
神奈川県が定める毎年10月11日から20日の「安全・安心まちづくり旬間」に合わせて、11年度からは横浜市内18区で唯一、地域団体と港南警察署、区役所による「合同パトロール」も実施。昨年14年度は約60団体が参加し、防犯意識の啓発などを行ってきている。
港南署生活安全課によると、区内で発生・認知した刑法犯の件数は05年が3203件だったのに対し、14年は1376件と大幅に減少。同署では「地域防犯活動の力も1つの要因となっている」と指摘する。
未然防止の役割
イベント当日は第1部に関係機関の代表者から感謝の言葉が伝えられた。同協議会の藤田誠治会長は「区民の治安に対する意識と要望はとても高い。今後も力を合わせて防犯活動に取り組みたい」と強調した。
港南署の廣瀬豊署長は「地域防犯活動は犯罪の未然防止の役割も担っている。地域でなわばり意識を持ち、犯罪を押し返す、監視する力が今後も必要」と激励した。
また「港南台地域防犯を考える会」(村上武会長)の森田靖雄副会長が、決意表明として齊藤貴子区長と廣瀬署長の前でこれからも活動を推進していくことを宣言。同会は02年から活動を始め、メンバーの自家用車10台を青色パトカー(青色回転灯装備車)に登録し、昼夜を問わず年間約600回、港南台地域のパトロールを行っている。10月13日には神奈川県から「2015年度 犯罪のない安全・安心まちづくり奨励賞」も受賞した。
森田副会長は「ゴールが見えない活動ではあるが、『狙われない街はない、狙いにくい街はつくれる』という会のスローガンをモットーに、活動していきたい」と話していた。
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