港南区医師会(池袋信義会長)は11月14日、市民公開講座を区医師会館で開催し、約50人の聴講者が集まるなど盛況だった。
講座は毎年、医学を中心に各分野の専門家を招き、区民に学びの機会を提供しているもの。今年は東日本大震災による福島第一原発事故発生後、急きょ立ち上げられた「福島県立医科大学被ばく医療班」で陣頭指揮を執った長谷川有史氏=写真=が講師を務めた。
長谷川氏は時折、聴講者に質問を交えつつ講義。対応したことがない放射線災害に混乱しながら向き合った過去から、想定可能なリスクに最大限備えるための心構えを語った。また、放射線を例に医療や自然からも被ばくがあることを示しながら、生活の中にあるさまざまなリスクに対して自分で容認できるかどうか、平時から認知しておく必要性などを語った。
池袋会長は講義後、「(長谷川氏は)当事者の立場で分かりやすく説明してくれた。区民に専門的な話を伝えられた」と話していた。
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