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石井誠弁護士が答える 元気の出る法律相談(66) 「父の財産を兄が勝手に…」
Q、最近父親の判断能力が極端に悪くなり、病院に入院しています。
医療費の支払等は兄に任せているのですが、どうもしっかり管理しているようには思えません。そればかりか、兄は父親の預金を勝手におろして車を買ったりしているようです。父親の財産を守るために何かよい方法はないのでしょうか。
A、判断能力の低下した方の意思を尊重し、その権利を守る制度として「成年後(せいねんこう)見(けん)制度」というものがあります。判断能力が衰えてしまうと、適切な契約ができなかったり、ときには悪徳業者に騙されたりして被害を受けてしまうこともあります。このようなことを避け、本人の意思を尊重し、本人の心身の状態や生活状況に配慮しながら、必要な代理行為を行ったり、本人の財産を適正に管理したりするのが、成年後見人の仕事です。
成年後見人がつけば、お兄様が勝手にお父様の預金をおろしてしまったりすることを避けられ、また、医療費の支払等本人の身の回りの法律関係について適切に管理してもらうことができます。
弁護士はこのような成年後見の申立てのサポートも行っています。
法律に関することは、法律のプロである弁護士にお気軽にご相談ください。
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