神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2016年5月19日 エリアトップへ

美晴台 通りや坂に住民が愛称 新たな交流に発展も

社会

公開:2016年5月19日

  • LINE
  • hatena
完成したマップを手にする川上代表(右)と高森さん(左)
完成したマップを手にする川上代表(右)と高森さん(左)

 住民のアイデアで通りや坂道に愛称をつけて地元に愛着を――。区内上永谷の美晴台地区の住民グループがこんな活動に取り組んだ。愛称をつけたのは31カ所。今月15日にマップやサインボードなどの完成を祝うイベントが開かれた。愛称づくりを通じて新たな交流も広がっているという。

 美晴台地区は上永谷2丁目から4丁目の丘陵地に位置する。市内でも古い宅地造成地で、昭和30年代中盤に開発が一斉に進んだ。現在は約700世帯、2000人が暮らしている。

 道路が碁盤目状に整備され、戸建て住宅が建ち並んでいるのが特徴。目印が少なく、位置の特定が難しいため、道に迷いやすかったという。

 そこで地域をわかりやすくしようと、発足されたのが「美晴台の道に愛称をつける会」。美晴台自治会の助け合いグループのメンバーらが中心となって立ち上げた。中学生から70代までの9人で構成する。

 「市の助成事業があることを知って取り組もうと思った。これまで、住民同士でもあっちだとかこっちだと言って位置を説明するのが難しかった」と話す同会の川上豊二代表。

 同会は横浜市都市整備局の助成事業「ヨコハマ市民まち普請事業」に申請して2014年6月ごろから活動を開始。ワークショップやアンケートを重ね、愛称を検討してきた。

 住民から提案があった愛称案は300以上。選定を進め、通りや坂道、交差点など31カ所に愛称をつけた。例えば、最も高い位置の通りは「てっぺん通り」、自治会館がある通りは「かいかん通り」と命名。中には交通誘導員の男性がいる場所に「じっちゃん信号」と住民ならではの親しみを込めた愛称があるほか、旧字(あざ)名や古い地名を生かしたケースもある。

 49カ所の電柱に愛称とイラストを描いたサインを設置し、16カ所にマップを設置した。メッセージやあいさつなどを書き込んだサインボードは130枚設置。掲示板の照明も新調し、防犯対策にも取り組んだ。設置にかかる材料費は助成金を活用し、設置作業は住民の手作業で行ったという。

 川上代表は「いいと思うのは、住民の輪が広がっていること。みんなが仲良くなり、まとまっている感じがする。直接的には関係ない人も参加し、手伝ってくれたケースも多かった」と新たな交流づくりに手ごたえを感じている。

 メンバーの高森惇さんは「活動を通じ、あいさつする人が増えた。子どもとの関係も近くなり、様々な世代が交流している」と話している。

港南区・栄区版のトップニュース最新6

栄区、50年後に半減

横浜市人口推計

栄区、50年後に半減

港南区は4割減少

4月18日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月18日

67地点で上昇

港南・栄区公示地価

67地点で上昇

宅地最高値は大久保1丁目

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

街灯フラッグで駅前彩る

柏陽高美術部

街灯フラッグで駅前彩る

GREEN×EXPOなどPR

4月4日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook