港南区・栄区版 掲載号:2016年6月23日号 エリアトップへ

広がる「こども食堂」【下】 子どもの背景にも目を

社会

掲載号:2016年6月23日号

  • LINE
  • hatena
幅広い世代が交流を楽しむナナ食堂(青葉区)
幅広い世代が交流を楽しむナナ食堂(青葉区)

 青葉区あざみ野で地域の交流スペースを運営しているNPO法人スペースナナは、横浜市内でも早くから「こども食堂」に着目してきた団体の1つ。同法人が2015年2月から運営する「ナナ食堂」には現在、これからこども食堂を始めたいという人たちから毎週のように問い合わせがあるという。共同代表を務める柴田暁子さん(67)は「1つの『現象』になっている気がする。皆子どもを大事に思う気持ちで行動していて、日本も捨てたものじゃないなって思う」と話す。

誰もが立ち寄れる場所

 ナナ食堂のきっかけは、ほかの多くの団体と同様に、「子どもの6人に1人は貧困」という報道で、「食べられない子がいるなら、なんとかしないと」という思いで動き出した。一方でスペースナナは、「誰でも立ち寄れる場所」を作ることをコンセプトにしているため、「ナナ食堂が『こども食堂』かというと、そういうわけでもない」と柴田さん。食堂でも対象を子どもには限定していない。

 食堂では月に1回ずつ昼食、夕食を大人500円、高校生以下無料で提供しているが、実際に運営を開始してみると子どもだけで足を運ぶケースはなく、利用者の多くは家族連れや高齢者など。「お腹を空かせている子の見極めは難しいし、その子に足を運んでもらうのも難しい。そもそもこの地域には、貧困の子どもなんていないのかもしれない」

「意義ある活動」

 それでも続けているのは、「おかずを作ってきてくれる参加者がいたり、それを楽しみにしている人もいる。そんな交流の場にもなっている」と柴田さんは明かす。だがほかの食堂では、子どもを救いたいという思いとは裏腹に、手応えが感じにくいため、「私のやっていることは、お腹を空かせた子どもたちに届いていない気がする」と活動を辞めてしまう例もあるという。

 横浜こども食堂ネットワーク準備会の有志メンバー米田佐知子さんは、「従来子どもの貧困について語り合う場自体がなかった。その意味でも機運の高まりは意義がある」と話す。柴田さんは、「子どもの貧困というけど、それは実は親の貧困。それぞれの原因となっている社会問題にまで目を向けることが大切なのだと、改めて感じている」と課題を口にした。(了)

東京建物不動産販売横浜支店

簡単60秒!知り合いにも薦めたい「95%」評価の不動産会社で無料査定

https://sumikae.ttfuhan.co.jp/sell/lp_yokohama/?xadid=qr-yokohamalp-townnews

<PR>

港南区・栄区版のローカルニュース最新6

大臣表彰受け、区長表敬

港南区行政相談委員 時枝さん

大臣表彰受け、区長表敬 社会

5月12日号

詐欺撃退録音機を警察へ

遊技場組合 港南支部

詐欺撃退録音機を警察へ 社会

5月12日号

「新たな魅力発信へ」

田野井市議が春のつどい

「新たな魅力発信へ」 政治

5月12日号

卒業生ピアニストが凱旋

桜岡小

卒業生ピアニストが凱旋 文化

ドイツ在住の坂巻さん

5月12日号

セブン店 員 今村さんに感謝状

現地の動物園を支援

現地の動物園を支援 社会

市内3園に募金箱

5月5日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月12日0:00更新

  • 5月5日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2022年5月12日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook