港南区・栄区版 掲載号:2016年6月23日号 エリアトップへ

障害者差別解消へ一歩 法施行で取り組み進む

社会

掲載号:2016年6月23日号

  • LINE
  • hatena

 今年4月に施行された「障害者差別解消法」。横浜市は2月、同法に関する取り組み指針をまとめた。これに基づき5月から、区役所での手話通訳対応の充実が図られるなど差別解消に向けた取り組みが始まった。

 同法は2013年制定。国の機関や地方自治体、民間事業者に対し障害を理由とした不当な差別的取扱いを禁じるほか、障害者からの求めに応じて、その場でできる範囲の対応(合理的配慮)を義務づけるもの。

 横浜市では施行に向け障害のある当事者や家族、支援者らによる検討部会の提言と、閣議決定された基本方針を踏まえて今年2月に指針を定めた。全庁的な取り組みを目指し、全職員向けの対応要領も策定。同法施行前の3月に庁内で周知したほかeラーニングを活用した研修を行い、法律の趣旨や対応要領の内容、障害の基本的な理解の浸透を図った。市障害企画課は「研修等は今後もテーマを定めて継続する」としている。

 合理的配慮の提供については、対応要領等の中でさまざまなケースの具体例を提示。同課は「1人ひとりの声や意向を聞き、その場その場で対応する」としている。公共施設の指定管理者には努力義務となるが、障害者が不利益を被らないよう行政機関に準じた対応を目指し、調整するという。

 差別解消への具体的取り組みとして、市は5月から区役所窓口での手話通訳対応の充実を図っている。予約制の手話通訳者派遣制度を継続するほか、中区と戸塚区ではモデル実施として、手話通訳者を週2回配置。また全区役所に各1台タブレット端末を導入し、映像を通して障害者スポーツ文化センター横浜ラポール(港北区)にいる通訳者と窓口をつなぐ取り組みを始めた=写真。今後、他の障害についても課題を探り、対応を進める方針だ。

 精神障害者作業所を運営するNPO法人アニミ理事長で、車いすで生活する服部一弘さんは同法の施行について「ようやく、という思い。合理的配慮がどこまで進むかわからないが、実情を知ってもらうきっかけになるのでは」とし、「市内中心部は、ある程度ハード面は充実している。行政だけでなく市民の理解が進んでいけば」と話す。

 市は今後、リーフレットの作成や講習会を行い市民への啓発を進める。7月には当事者や事業者による地域協議会を開く予定だ。

港南区・栄区版のトップニュース最新6

46年の歴史、静かに幕

野庭中学校

46年の歴史、静かに幕 教育

少子化で丸山台中と統合

4月2日号

水道料金値上げへ

横浜市

水道料金値上げへ 社会

来春、10〜12%増見込み

4月2日号

救急搬送に安全バンド発案

芹が谷消防出張所

救急搬送に安全バンド発案 社会

コンテストで優秀賞

3月26日号

栄区、上昇に転じる

公示地価

栄区、上昇に転じる 社会

港南区は上昇も伸び率減

3月26日号

ひぎりの50年を写真で

ひぎりの50年を写真で 社会

港南区役所にパネル展示

3月19日号

旧港南工場敷地に決定

市南部病院移転先

旧港南工場敷地に決定 社会

2027年の開院へ

3月19日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月4日0:00更新

  • 1月28日0:00更新

  • 1月21日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

港南区・栄区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年4月2日号

お問い合わせ

外部リンク