上永谷にある「日本三躰 永谷天満宮」の祭事を中心に、学校や町内会など地域で幅広く祭囃子を披露している「永谷天神囃子」(深野英男会長)。1980年に同神社の氏子青年有志によって発足し、現在16人のメンバーが活動している。
60歳から70歳代までのメンバーが多くを占める中、唯一の小学生メンバーとして活動しているのが、永野小学校2年生の大野廉君だ。今年初め、母親の薫さんに誘われて永谷天神囃子に加わった。
薫さんは和太鼓演奏の経験を持つ。昨年同神社で秋季例祭の一行事として行われた奉納演芸大会で、永谷天神囃子の演奏を見て入会を決めたという。「近所だし、やってみたかった」と薫さん。廉君を幼いころから和太鼓の練習に連れてきていたこともあり、誘ってみたところ、「(興味のあった)獅子舞の中に入れるなら」という条件つきで入会することになった。
演奏では笛、太鼓、鉦(かね)を使用し、全員がすべての楽器を担当する。楽譜がないため、「感覚をつかむのが難しい」というが、廉君は「獅子の中に入って動くのと、太鼓をたたくのが好き」とほほ笑む。薫さんは「メンバーの方々から昔話や地域のお話も聞かせてもらっている。子どもの遊びが物質的なものが多い時代だからこそ、日本文化や礼儀作法なども学べて貴重な経験をしている」と活動の良さを笑顔で語る。
会長の深野さんは「昔は子どものメンバーも多くいた。今後もっと増えてくれたら」と話していた。
稽古は毎週火曜の午後7時30分から同神社の神楽殿で行っている。問い合わせは同神社の社務所(【電話】045・844・7244)へ。
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