港南区「街の先生」の会の会長として25日からひまわりの郷で「フェスタ2016」を開催する 吉岡 幸恵さん 日野在住 62歳
好きなことで生き生きと
○…アートや音楽をはじめ幅広い生涯学習の講師陣からなる港南区「街の先生」の会には、8年前に発足する以前から関わってきた。副会長を務めてきた経験を買われ、今年5月から会長になった。「この数カ月も、『先生』たちの助けがあってやってこられた」。生徒たちの発表の場となるフェスタは1年に1度のペースで開催してきた。「こつこつ習うのも楽しいけれど、人に見てもらう、聴いてもらうのは、自信にもなって良い刺激になるはず」
○…昨年は会を見直す期間として、20人ほどの会員同士の交流に重きを置いた。自身はフラワーアレンジメントの講師だが、「異業種の集まりだけど、お互いの教え方や思いをあまり知らなかった」。教室に参加し合うなど、理解を深めたことで結束は強まった。高齢化や核家族化が進む中、生涯学習で「皆が元気で明るく暮らせたら」との思いは共有している。「好きなことを見つければ人は生き生きとする。必然的に外に出かける機会も増え、心身ともに健康的に暮らせるはず。そのきっかけになれば」
○…27年前、友人宅を訪ねると玄関に飾られていた花がふと目に留まった。「そうか、花を習えば家にも飾れるんだ」。子育ても落ち着き、趣味を探していたころだった。当初は「習っていればそれだけで楽しかった」がある時、講師の依頼を受けた。「人と『共有』することがこんなに楽しいなんて」。その発見がきっかけとなり、生花店などでの半年間の研修を経て17年前に講師資格を取得した。
○…「どちらかといえばカスミソウのような野草っぽい花が好き」。もともと花よりも観葉植物の方が好きだった。「花を始めてから、枯れゆく自然のさまも良いなと思えるようになった。生の花にはパワーをもらえる気がする」。教室では季節感にこだわって扱う花を選定している。「教える上での引き出しがなくならないように自分も日々勉強。感性も磨いていかないとね」
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