横浜市は開会中の第4回市会定例会に通学路の安全対策費として1億円の補正予算案を提出した。防護柵・路面表示の設置、あんしんカラーベルトの補修など各スクールゾーン対策協議会から出された要望に対応した整備に取り組む。
補正予算案で出された安全対策は、道路の路側帯を緑色に塗り運転者に注意を促す「あんしんカラーベルト」を市内33カ所に新設するほか、全18区で同ベルトの補修を行う。新設は総延長で約5・9キロ、補修は約18キロにおよぶ。ガードレールの整備や横断防止柵、路面標示などの整備も盛り込んだ。
カラーベルトは歩道と車道が分離されていない幅およそ6メートル以上の道路を対象に、緑色の路側帯を拡幅することで車道幅員を狭くし、車両のスピード抑制を狙うもの。港南区で登校中の児童の列に車両が突入して小学校1年生の児童らが死傷した事故の現場は2011年にカラーベルトが施されたが、市道路局は「1人の子どもが亡くなった事実は重い」として、早急にできる通学路の安全対策を検討し、1カ月余りでまとめた。
地域の要望反映
対策内容や実施場所は、市立全341小学校に設置されている「スクールゾーン対策協議会」からの要望をもとに選定。この協議会では、学校をはじめ警察や区役所、土木事務所、保護者、自治町内会など、通学路に関わる機関・団体が横断的に参加し年1回夏休み前に話し合いを行っている。
今回の対策は、各協議会から18区の土木事務所に出されていた要望を道路局が改めてヒアリング、その内容を踏まえて予算化した。
追加の安全対策予算化を受け、市立小学校長会の大塚俊明会長(山元小学校校長/中区)は「現場を預かるものとして、ありがたい」と評価した。
|
|
<PR>
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|