日ごろ電車を利用している人ならホームで耳にしているはずの「駅メロ」――。上大岡の音楽講師を中心とするグループが、そのメロディに着目してピアノでの音楽発表会を企画している。2月18日にはひまわりの郷(上大岡)で第2回のステージを開く。
日常にある音楽を
演奏会の名は「鉄子と鉄男の音楽発表会」。鉄道ファンの女性を指す「鉄子」は出演者ら自身の共通項でもあるという。発起人の杉山美穂さんは上大岡を中心に活動するピアノや声楽の講師。息子が鉄道に興味をもったことがきっかけで、自身も「鉄子」になった。
駅のホームに鳴り響くメロディ=駅メロは、電車の発車や接近を知らせるものがあり、鉄道会社や駅によりさまざまだが、「普段なにげなく聴き流してしまいがちだけど、よく聴いてみると面白い。日常にある音楽を楽しんでもらえたら」と杉山さんは思いを語る。
学生時代からの同級生やピアノ講師仲間という縁で、杉山さんは湊裕子さん、郭志和さん、石井清果さんの3人に声をかけた。大好きな「駅メロ」の演奏を楽しむのと同時に、鉄道が好きな人などをはじめ聴く人にも楽しんでもらいたいとの思いが音楽発表会を企画した背景にある。
「コンサートというとクラシックな堅苦しいイメージをもつ人も多い。気軽なものとして楽しんでもらえたら」。昨年9月に開催した第1回の発表会は、手探りのまま準備を進めた。聴きたい人がどれほどいるのかも分からない中だったが、当日は開場を待つ人たちが列をつくるなど、反響の大きさに驚いたという。
クラシックコンサートの厳かな雰囲気とは異なり、子どもから大人までが楽しめる京浜急行駅メロ当てクイズや鉄道唱歌メドレーなどを盛り込んだことで、会場は和やかな雰囲気になった。またベビーカーを押した母親の姿も見られ、「あたたかいコンサートになってよかった」と4人は手応えを感じたという。
「発表会を育てたい」
2回目の開催となる今回は、コンサート費用をまかなうため有料にする予定だった。だが、「今後時間をかけて演奏会を育てていくのなら、今は多くの人に知ってもらい、来てもらうことが大事」という郭さんからの提案に全員が賛成して、無料開催に踏み切った。
今回の発表会では「山手線1周」や演奏にアナウンスを加えるといった新たなアイデアもあり、第1回に参加した人も楽しめる内容になっている。
会場は上大岡駅直結「ひまわりの郷」の音楽ルーム。定員先着42人。問い合わせは杉山さん(【携帯電話】090・2215・4757/【メール】mihomusicstudio@yahoo.co.jp)へ。最新情報はフェイスブックで「MIHO music studio」を検索。
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