港南台地域ケアプラザで子どもに温かい食事と居場所を提供している「サンタこども食堂」が、4月から港南台地区センターでも活動を開始する。第3火曜日に夕食を中学生以下無料で提供するほか、学習スペースを設けるなど新たな居場所づくりに取り組む。
サンタこども食堂(吉田登代表)は昨年5月から港南台地域ケアプラザで月に1度オープンし、小学生未満無料、高校生以下100円といった低価格で食事と居場所を提供してきた。食事は毎回20人ほどのボランティアスタッフのほか近隣の横浜明朋高校の生徒も参加して準備している。
活動のきっかけは子どもの貧困や孤食といった社会問題で、”サンタ”の愛称で親しまれる代表の吉田さん(75)は「食事は1日に3食あるので月に1食では物足りない。いずれは活動を広げていきたいと考えていた」と振り返る。
毎月の活動を重ねて体制も整ってきたころ、港南台地区センター(港南区港南台5の3の1)に協力を打診し、新たに月1回実施できることになった。同地区センターの館長は「火曜の夜は一般の利用も比較的少なく、月に1回の調整がついた。体育室も個人利用の時間帯なので活用しやすいのでは」と話す。子どもたちが自習に取り組めるスペースなども可能な限り提供していくという。
中学生以下は無料
地区センターでのオープンを機に、サンタこども食堂では4月から中学生以下を無料とする。毎回50食を準備するが、「定員を超えた場合でもそのまま帰さず、何かしらの食事で対応する」と吉田さんは話す。
地区センターでの活動で運営責任者を務める橋本由美子さん(69)は「『いつ来ても受け入れられる』という楽しい雰囲気が大事。大人数の食事を工夫しながら調理するのは楽しいし、子どもたちとのふれあいにはいつも元気をもらう。勉強も必要だけど、それも含めてやりがい」と語る。
地区センターでの第1回の実施は4月18日午後4時から8時まで。ボランティアスタッフも募集中。問い合わせは橋本さん(【携帯電話】080・5052・0692)へ。
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