いつかはホタルを見たい――。港南区笹下地区を流れる大岡川、通称「笹下川」の再生を目指そうと、住民グループの活動が続いている。今月21日に地域を挙げて行った清掃活動は今年で8年目。ゴミの減量に手ごたえをつかむ中、藻の発生を抑える試みにも取り組んでいる。
この「笹下川再生プロジェクト実行委員会」は2010年に発足。毎年2回、地域住民に呼びかけて大規模な清掃を行い、約30人の正準会員が定期的に活動を行っている。
この日は地域住民のほか、地元の少年野球チームの子どもや磯子工業高校の生徒ら約150人が参加。ゴミ袋を手に、川底からゴミをすくい上げたり、周辺道路のゴミを拾ったりと汗を流した。
同実行員会の青木勝伸代表は「かつてと比べてゴミが減って川がきれいになった。魚が増えている」と話す。今ではゴミの投棄も減り、風で運ばれたビニール片やかつて捨てられた鉄クズなどのゴミが集まるケースが多い。
石積みで流れ
ただ、美化の面で一定の成果を挙げている中、清流を取り戻すには藻の発生が課題という。参加者はこの日、川の流れが止まって淀みやすい場所に石を積み上げて流れを作る作業にも取り組んだ。
青木代表は「藻の発生を抑えることが難しい。流れが急な部分を作って酸素を入れることが大切。将来、ホタルを見ることができるような川にしたい」と話している。
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