港南区スポーツ推進委員連絡協議会の会長としてスポーツイベントを支える 谷本 吉年さん 港南台在住 63歳
運営する側も楽しんで
○…市の委嘱を受けて活動するスポーツ推進委員は、市が取り組む世界トライアスロンシリーズ横浜大会から地域のソフトボール大会まで幅広いスポーツイベントの運営を支える。市内の委員数約2600人は全国でも最大規模で、港南区では158人が役を担っている。「委員がいないと、その都度ボランティアを集めなければイベントが開催できない。より良い企画のために委員は見えない部分で奔走している」。その周知も会長の役割だと語る。
○…港南台地区では20人弱のメンバーで、多世代が参加できるような大会の企画・運営に取り組んでいる。一方で70歳の定年制と「なり手不足」で委員は減少傾向にある。大会の開催自体にも関わるため、人材の確保は欠かせない。「家族と過ごす時間も大事なので、現役世代の休日は貴重なもの。そんな中で時間を使ってもらうんだから、サポートする委員も楽しみながらでないと続かない」
○…港南台への転居を機に自治会に入り、何か役割を担わなければと考えていた37歳の時、スポーツ推進委員に誘われた。「スポーツの経験は…しいて言えばゴルフぐらい」。高校時代は実家の農業を手伝って過ごしたという。競技の審判を務められるかなど不安もあったが、1年間の活動で払拭された。さらに「定例会後の飲み会が楽しかった。異業種の交流は勉強になることも多くて」。委員仲間との懇親が、24年間続けてきた大きな理由だ。OBとは今なお海外旅行などを楽しむ関係が続いている。
○…「参加者や観覧者の安全が第一。何かあれば二度と開催できないかもしれない」と時には大声で注意することも。会社で監査役を担っていたこともあり、危機管理に対する感覚は鋭い。多忙な中でも「時間は作るもの」と大事にしているのが、飲み会の誘いを断らないこと。「声をかけて断られたらさみしいでしょ」。他者への思いやりが、人を楽しませる原動力だ。
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