港南交通安全協会の高森政雄会長が20日、港南警察署を訪れ、運転免許証を自主返納した。「高齢者の事故がたびたび発生している。交通安全協会の会長として市民の命を守る責任がある」と率先し、青山利史署長に手渡した=写真。
高森会長は現在84歳。「事故を起こしてからでは遅い」とここ数年はハンドルを握っていないという。
港南区では昨年10月、88歳の男性が小学生の列に突っ込んで、7人が死傷する事故があり、男性はその後、認知症と診断された。また、全国でも高齢者ドライバーが事故を起こすケースが相次いだこともあり、今回の自主返納に至った。
「認知症でなくても誰もが年を取れば感覚がズレてくる。車を使わないと不便さを感じることもあるが、それでも事故を起こさないことが大切なこと」と高森会長。
青山署長は「運転に不安を感じたり、家族に勧められたりする人は免許の返納を考えてほしい」と話す。
港南区内では今年に入って485人が返納した(6月末まで)。昨年同時期よりも186人多い。
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