不登校の子の親たちが話し合いを行う、港南区の「こだまの会」(馬場千鶴代表=今号「人物風土記」で紹介=)が主催する講演会「『子どものため』とは何か〜信じて・まかせて・待つことの意味を考える〜」が11月23日、港南区のウィリング横浜で開催された。
同団体は1998年から活動。講演会は親たちの学びの場として毎年開催しており、4年前からは神戸大学名誉教授で、不登校に関する実践研究に携わる廣木克行さんを招き行っている。
この日は幅広い世代の60人以上が参加し、会場は満席に。廣木さんは近年増加している”異常気象”を例に「大人より自然に近い存在の子どもの周辺でも、同じ現象が起きている。私たちが経験しなかったような、子どもたちにとって生きにくい環境になっている」と警鐘を鳴らした。
乳幼児期から自傷行為が増加しているといい、廣木さんは事例もまじえて講演。「日本では親が『子どものため』と思い、早期教育を促し成長を急がせすぎている。”つ”がつく年齢の9歳までは、子どもは遊んで育つ時期」と強調した。
そして「子どもは、ちゃんと触ってくれること、見てくれること、笑顔で話しかけてくれることの3つを、本能の叫びで求めている。その要求が満たされ、自立に歩み始める」と話した。
参加者はメモを取りながら、真剣に耳を傾けていた。
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>