2018年の幕開けに本紙では栄区の小山内いづ美区長にインタビューを行った。今年の重点施策としてセーフコミュニティの再認証、健康寿命の延伸、都市計画マスタープラン改定を見据えたまちづくりを語った。 (聞き手/本紙・伊藤圭)
――昨年1年間の区役所の事業や取組を総括するとどう評価していますか?
「昨年は区制30周年から新たな一歩を踏み出した年でした。多くの行事を通じて区内各所でより『顔の見える』協力関係が生まれています。その結果、安全・安心のまちづくりの国際認証「セーフコミュニティ」の認知度も4割を超え、着実に定着するとともに、再認証に向けた海外の審査員による事前指導では高評価を得ることができました。
また、山形県高畠町が3都市目の友好交流都市に加わり、長野県栄村、青森県南部町と共に自然の恵みも伝統文化も広く楽しめる交流の輪が広がりました」
――様々なイベントや事業を経て行政と区民との協働も進んだと思いますが。
「『栄の連携を力に!』を合言葉にアイデアを具体的な施策に結び付けました。昨年春の『全国都市緑化よこはまフェア』を栄区から盛り上げようと、地域の方の協力で花めぐりツアーを実施したほか、公園愛護会や水辺愛護会、区民や企業が参加するハマロード・サポーターの皆様と見学ツアーを実施して団体同士の交流を図りました。
昨年の体育協会主催の弓道大会では、音楽協会によるお琴の演奏や華道協会による生け花の演出が華を添え、体育協会と文化協会の連携も進みました。さらに区内の県立高校の生徒さんが栄区の魅力とインバウンドに向けた提案をしたり、福祉施設と協働して文化祭や駅前イベントを盛り上げたりと、嬉しい繋がりが数多く生まれました」
――今年の区役所の事業や取組のポイントを教えてください。
「重要課題として、WHO(世界保健機関)が推奨する国際認証『セーフコミュニティ』の再認証が挙げられます。栄区では区内の事故やけがの減少のため、職域や分野を越えた関係者が一丸となって予防活動に取り組んでいます。データから課題を把握し、振り返りを行い、改善策を講じながら継続してきた活動をさらに推進します。再認証取得に向けた本審査では活動の成果をしっかりとアピールしたいと思います。
今年は健康寿命延伸の取組にも着手します。栄区は高齢化率が30・1%と市内で最も高い区でありながら、要介護認定率は市内で最も低く、元気な高齢者が活躍しています。長く元気に過ごせるよう、地域の身近なところから取組を進めていきます。
栄区では現在、本郷台駅周辺や大船駅北口周辺の開発や道路整備事業が進み、利便性向上が期待されます。都市計画マスタープラン栄区プランの改定も見据えながら、新たな賑わいや活気を生み出し、受け継がれてきた豊かな自然を享受できることが大切です。歴史資産などの魅力を活かしながら住み続けたい街として発展させ、区の内外へとPRしていこうと思います」
――最後に区民の皆様へメッセージをお願いします。
「栄区は高齢者の方々が元気であること、文化・スポーツ活動が活発なこと、緑豊かで歴史資産が随所で楽しめることなど、多くの面で恵まれています。区民の皆様が日々弛まぬ活動をしてこられたからこそ、このような栄区の魅力があるのだと思います。これからも栄区の魅力を更に発見・発信し続けられるよう、区役所一同様々な取組を進めてまいりますので、お力添えいただければ幸いです」
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