神奈川大学駅伝チームの主将として箱根駅伝に挑む 鈴木 健吾さん 神奈川大学4年 22歳
努力が生んだ走りの申し子
○…神奈川大学駅伝チームの主将・エースとして「往路優勝、総合3位」の目標を掲げ、箱根駅伝に挑む。強豪校がひしめく大学駅伝界。前哨戦の全日本大学駅伝を20年ぶりの優勝に導いた。たちまち、箱根駅伝の優勝候補に名を連ね、地元からの期待も大きい。「距離を積んできたし、準備も万全。平常心でいつも通りにやるだけ」と冷静に前をみつめる。
〇…愛媛県宇和島市出身。父の影響で駅伝を始めた。大学1年から箱根駅伝に出場。6区を任されたが、区間19位と振るわなかった。「箱根の厳しさを味わった」とその悔しさをバネに練習に励む日々が続いた。時には練習のしすぎで大後栄治監督が止めに入ることも。「練習内容に納得が行かず、涙を流すこともあった。でも、それだけ練習できるのが健吾の才能」と目を細める。そんな姿勢がチームから信頼を受け、3年で主将に任命された。
〇…昨年の箱根駅伝では”花の2区”で区間賞をもぎ取り、歴代8位の記録を打ち立てた。「3年時は何もかもうまく行きすぎていた」と笑みを浮かべるが、4年時にはケガも経験。「体のケアも気を使うようになった」。以来監督や仲間の意見に耳を傾け、「これからはもっと長い距離で戦っていく体づくりが必要になる」とマラソン選手として日の丸を背負うことも視野にコンディションを整える。今年もエース区間の走りが予想されるが「東神奈川あたりで地元の人からの応援がどの大学よりも響きわたる。元気を貰えるし、幸せです」と声援を力に変えて走るつもりだ。
〇…駅伝チームの食事を支えるのは大学近くの喫茶店「ソフトコーヒー」。「おばちゃんが優しいし、ご飯も美味しい」と笑顔で話す。「全国から集まった選手でも、地域の人は関係なく応援してくれる。以前、優勝したことを知っている人も、変わらず声をかけてくれる。優勝という最高の形で期待に応えたい」
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