市内出身のフットサル選手で、小児がん患者の支援活動に尽力している久光重貴さん(36=湘南ベルマーレ所属)。昨年4月から、県立こども医療センター(南区)を訪れ、患者らを対象にフットサル教室を開き、活動の幅を広げている。
「声を大きく出すこと、楽しむこと、挑戦すること。今日はこれを約束しよう」
教室は入院・通院患者らを対象に同センターの体育館で行われ、主に幼児や小学生が参加している。この日は久光さんと2人の現役選手が参加し、一緒に指導。ボールにふれあうことから始まりコーンの中で蹴る練習や、ミニゴールでのシュート練習などを行った。最後に保護者や医師らもまざって試合を行うと、子どもたちは懸命にボールを追いかけ、ゴールを狙っていきいきと駆け回っていた。久光さんは「できるかできないかじゃなく『やれる』と信じることが大事」と呼びかけていた。
参加した三宅紫穂ちゃんの母親の円夏(まどか)さんは「こんなに走れる機会は少なく、一般の人と一緒にはできないので、本人はいつも楽しみにしている」と話す。退院のため今回が最後の参加だと話す積田蓮君は「(久光さんは)優しい。サッカーで使える技も教えてもらった」と笑顔をみせた。
久光さんは、自身もがん治療中。2013年のり患発覚をきっかけに小児病棟への慰問を始め、現在は「フットサルリボン活動」として試合会場でのがんの啓発や募金活動のほか、小児がん患者への支援を行っている。病院でのフットサル教室は、健康食品を扱うオリエンタルバイオ(株)などのサポートを受け、月3回程度開催。「子どもたちや家族が笑顔になれる時間を作りたい。ボールを蹴ることを通じて、挑戦することや目標、夢を見つけてもらえたら」と久光さんは話す。
この取り組みでは寄付やボランティアなどの協力も募集している。詳細はHP【URL】http://f-ribbon.jpへ。
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