栄警察署は先月27日、電子メールによる架空請求詐欺の被害を未然に防止したとして、セブンイレブン横浜栄紅葉橋店に感謝状を贈った。代表して店長の石橋麻衣さんが訪れ、坂本仁義署長から手渡された。
石橋さんとアルバイトの店員が勤務中の17日、同店に高齢の男性が訪れ、「アマゾンギフトカードはどれ?」と慣れない様子で5万円分を買い求めたという。すぐに「怪しい」と思い、事情を確認したところ、詐欺だと気づき警察に通報した。すぐに返金の手続きを行い、男性には被害がなかった。
栄署や石橋さんの話によると、この80代の男性のもとにインターネット動画配信などを手掛ける大手企業を騙り、21万円の利用料を請求するメールが送られてきたという。心当たりがないため、メールに記載してあった電話番号に連絡したところ、男から「放っておくと裁判になる」と脅され、「裁判にならないために5万円分のアマゾンカードを購入するように」と催促されたという。
2月中旬に注意喚起
全国的にもアマゾンギフトカードのような電子マネーを使った詐欺の手口が増えている。架空請求の支払いのためにカードを買わせ、カードの番号を通知させる手口。その番号を使って現金化しているとみられる。
栄署管内でも今年になってメールを使った架空請求による被害が2件(被害額約40万円)あった。栄署では2月中旬、栄区内のコンビニ全店に電子マネーの高額購入への注意を呼びかけるポスターを配布した。今回のケースでも役立った。
石橋店長は「詐欺の被害を阻止することができてよかった。スタッフみんなに喚起してきた。若いスタッフにまで浸透するのは難しい面もあるが、少しでも被害が少なくなればいい」と話した。
|
|
<PR>
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|