港南区・栄区版 掲載号:2018年11月8日号 エリアトップへ

5周年を迎える栄区吟詠協会の会長として、あーすぷらざで17日に吟詠大会を開く 山川 岳芳(がくほう)さん(本名・篤子) 栄区桂台東在住

掲載号:2018年11月8日号

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地元で”詩吟”の発展を願い

 ○…5周年を迎える栄区吟詠協会が5回目の吟詠大会を開く。もとは栄区文化協会の吟剣詩舞会として活動していたが、会員の増加を受けて独立した団体を立ち上げた。小中高校生を対象とした出張体験授業や福祉施設への訪問など精力的に活動を続け、現在の会員数は約130人。「1年に1度くらい、1人ずつ好きな吟を舞台の上で発表する場を大切にしたい」と吟詠大会の準備を進める。

 ○…「詩吟普及」と銘打った今回の記念大会では、今年の大河ドラマでも取り上げられた西郷隆盛をテーマに、薩摩琵琶や舞踊と複数の吟からなる「構成吟」も披露する。また今回の大会では上郷小学校の児童もダンスで特別出演する。「伝統の継承は大きな課題。途絶えさせてしまわないように」と子どもたちが詩吟にふれる機会を作っている。

 ○…広島県福山市出身。親戚の家で詩吟を楽しむ大人たちの姿を見て育ち、「洋楽よりも日本の古典的なものが自分にはしっくりくる」と親しんだ。実際に詩吟を始めたのは子育て真っ最中の30代の頃。「忙しくて、稽古日を忘れることもあった。それに比べたら今の生徒さんたちはなんと優秀なことか」と振り返る。指導者歴25年ほどの間に11の教室を立ち上げ、そのうちのいくつかは既に引き継いでいる。「詩吟では私が先生でも、生徒さんの中に人生の先輩はたくさんいる」。今なお研鑚しながら、謙虚さや初心は常に心の片隅に置いてある。

 ○…詩吟の魅力の1つは漢詩の奥深さだという。「学生時代には苦手だったけれど、楽しみながら向き合うと発見も多い」と声を弾ませる。こだわり続けるのは、地元での活動だ。「いくつになっても、例えば車いすが必要になっても、地元で楽しめる場を作りたい」――。そんな思いで栄区の詩吟普及に奔走している。

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