栄保護司会(吉野征会長)が運営し、活動の拠点となる「栄保護司会サポートセンター」が栄区柏陽の民間マンションの一室に開設された。15日に開所式が開かれ、区内の保護司や行政職員、町内会自治会関係者らが出席した。更生保護サポートセンターの設置は横浜市内では3カ所目。
更生保護サポートセンターは、保護司や保護司会が地域の関係機関・団体と連携しながら、地域で更生保護活動を行う拠点。法務省が2008年から全国で整備を推進している。全国では501カ所(17年度末)あり、県内には15カ所ある。
全国では公的機関の施設の一部を借用し、開設するケースが多いが、横浜市で整備が進んでいるとはいえないのが現状だ。先行の西区と港南区の2地区では暫定的にサポートセンターが設置され、西区では会長が所有する事務所を活用している。
「どんな組織でも“家”があることは必要。関係機関や団体と連携しながら地域の情報が集まり、交流できる場になるといい」と話すのは同会・会計の毛利勝男さん。
現在、栄保護司会には40代から70代まで17人の保護司がいる。対象者との面接は自宅で行うケースが多いが、夜間になることも多いため、住宅や家庭の事情によって活動が難しい面もあるという。
栄地区更生保護サポートセンターでは平日、企画調整保護司が常駐し、対象者との面接や新任保護司への対応、保護司同士の情報交換などを行う。法務省から正式に助成を受ける来春までは、運営に関わる費用を負担しながら月・水・木・金曜日に開設するという。
吉野会長は「これまでは再犯防止や立ち直りが主な役割だったが、薬物犯罪への対応や特殊詐欺に関わる少年への対応など時代とともに変化している。行政や関係機関とも連携して、モデルとなるように取り組んでいきたい」と話している。
栄保護司会サポートセンターの住所は栄区柏陽20の5寿マンション102号室。電話番号は045・884・7963。
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