2019年の幕開けに本紙では港南区の齊藤貴子区長にインタビューを行った。区制50周年となる今年は様々な取組が控えている。港南区がこれまで進めてきた「協働による地域づくり」を語った。 (聞き手/本紙・伊藤圭)
――2018年1年間の区役所の事業や取組を総括すると、どのように評価していますか。
「昨年は『ちょっとした気づかい』や声かけなど温かな見守り支え合いの輪が一層広がりました。これまで認知症理解講座には1万6千人が参加し、65歳以上のお守り『ひまわりホルダー』は3200人の登録があり、障害のある方への『温かな見守りポスター』も大きな反響をいただきました。地域ケアプラザの声かけにより240を超える商店や事業所の皆さんが『見守り協力事業者』として登録いただきました。
災害対策では家庭や自治会町内会における食料・飲み水・トイレパックの備えの充実のほか、隣近所で声かけを積極的に行う取組も進んでいます。
『健康経営』に取り組む事業所も26社となり、医師会と連携した『医療機関マップ』の配布も始まるなど、様々な連携が具体的に動き出した1年でした」
区制50年でお祝い
――2019年は区制50周年を迎えます。区民の皆さんと協働で様々な取組が進められていますが、どのような取組や事業があるのでしょうか。
「一昨年11月に実行委員会が組織され、様々な企画や情報交換がされています。50周年のテーマ『愛あふれる♥ふるさと港南に』には『あいさつ、知りあい、助けあい、見守りあいの“愛”(あい)がたくさんある優しい港南区にしたい!』との子ども達の願いが込められています。
賀詞交換会をスタートに来年2月の『元気な地域づくりフォーラム』まで、地域の皆さんとお祝いします。11月2日に記念式典や『子どもゆめワールド』『中学生による文化祭』など思い出になるような『ひまわりフェスタ』を企画しています。
地域や関係団体の皆さんも色々と考えていただき、今月13日にはランニング大会の中で連合の交流駅伝があります。3月に食生活等改善推進員会が食の大切さの講演会を企画し、11月に工業会が『大人のスポーツテスト』を企画しています」
――横浜市では個性ある区づくりが進んでいますが、2019年の港南区の事業や取組のポイントを教えてください。
「住み慣れた地域で皆さんが元気に暮らし続けられるよう『ふだんのくらしを幸せに』を合言葉に進めていきます。
『見守り・支え合い』の面では、商店や事業所の皆さんとの見守り協力と合わせ、高齢者の外出支援にご協力いただける事業者の登録も進めていきます。また介護予防講座などとあわせて、住み慣れた地域で最後まで自分らしく生きることができるように『エンディングノート』の作成の仕方もお伝えしていきます。参加しやすい認知症の理解講座を開くほか、また子育て中のお母さんたちと協力して子育て情報をわかりやすくまとめた冊子の発行も企画中です。
『防災・減災』では『防災5箇条』をPRしながら、子ども版『防災ガイド』に風水害編も加え、隣近所での声かけや助け合いが大切であることもお知らせします。
『健康づくり』では、いつまでも元気に健康でいられるように今年も『健康アクションこうなん5』を中心に声かけを進めていきます。ウォーキングやラジオ体操、グラウンドゴルフやボッチャなど、誰もが気軽にできるスポーツでの交流を進めていきます。小学校と連携して『喫煙防止リーフレット』を6年生の授業で配れるように準備中です。
また、引き続き『健康経営』へのご参加を企業の皆さんと連携して呼びかけていきます」
――区民の皆様へのメッセージをお願いします。
「50周年の様々な活動を通じ、港南区の歴史を知ったり、良さを感じたり、みんなで新たな出会いやつながりが生まれたりと、素敵な1年にしていきたいと思います。港南区の宝である『協働による地域づくり』により、次代を担う子ども達にとって優しい温かい『ふるさと港南』となるように皆さんと協力していきたいと思います。未来につなぐ、笑顔のひまわりをたくさん咲かせましょう。本年もどうぞよろしくお願いいたします」
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