栄区文化協会会長として活動に取り組んでいる 小華和(こばなわ) 紘記(こうき)さん 栄区上之町在住 79歳
会員にとって必要な存在に
○…会員数約2000人からなる栄区文化協会の7代目会長に昨年5月、就任した。1996年に設立した同協会には約160の団体が所属し、それぞれが絵画や演奏会など定期的にイベントを開いている。「会員の皆さんが好きなことをするときは本当に元気でいきいきとしている。文化協会は会員にとって、なくてはならない存在となっている」
○…協会主催のイベントは春と秋に開かれる。会員数は年々減少傾向にあるものの、イベントの来場者数は増えてきている。歴代の会長をはじめ、役員や会員が積み上げてきたものが区民に染み渡ってきたと実感している。現在は「さかえ春の文化祭」(2月12日から3月17日まで開催)の準備中だ。「高齢になって思うように身体が動かないこともあるけれど、楽しみに来てくれるお客さんがいるからね」と自分なりの目標を持って日々活動している。
○…山形県酒田市出身。新しいことが好きで、季節の移ろいを楽しむ風景画を描く。ただ現役で自動車の部品メーカーに勤めていた頃は一度も絵は描かなかったという。「定年退職が近くなるにつれて小学生の頃を思い出すようになった。絵を描いて学校や公民館で展示されたりね。退職後はこれをやりたいと思った」と頬を緩ませる。退職後に水彩画教室を設立し、同協会に入会した。入会後もプロの講習を受けながら腕を磨き続けた。
○…会長として協会を次世代に繋げることのほかに、栄区に訪れた外国人に日本の文化を伝えることも積極的に取り組んでいる。昨年9月にはアフリカ諸国の研修員に書道や浴衣の着付け体験を行った。「文化協会にしかできないことで、日本の文化を世界に発信していきたい」と決意を新たにする。
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