横浜市は5月28日、「済生会横浜市南部病院」の再整備に伴う移転先について、ごみ焼却施設があった旧港南工場の敷地が最有力候補地であることを発表した。この日の市会健康福祉・医療委員会で報告した。
同病院は1983(昭和58)年に「地域中核病院」の第1号として港南区港南台に開院。済生会が運営し、市南部の高度急性期・急性期医療の中心的役割を担い、二次救急拠点病院や災害拠点病院として政策的医療も担っている。
ただ、開院してから35年以上が経過し、建物の老朽化に伴って空調や配水管など設備の大規模修繕が必要だという。また狭あい化も課題となり、早期の再整備が求められている。
候補地は「港南台地区から移転しないでほしい」という地元の要望や敷地の広さ、救急車のアクセスなどを考慮し、現在地から約1・2キロメートル南東の「旧港南工場敷地」を選定した。現敷地で再整備を行う場合、解体と増築を繰り返して工事が長期化し、診療の制限が生じるほか、敷地が狭いために使い勝手の悪い建物になるという。
新病院は済生会が整備する。延床面積は現建物の約2・9万平方メートルから約4万平方メートルへ拡張し、総事業費は約310億円を想定。市の負担額は23億円と見込んでいる。
市の報告では、地域の意見を聞きながら方針決定を行い、済生会との基本協定を結ぶとしている。市では基本計画の策定着手から約8年かけて開院するスケジュールを想定している。
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