昨年7月に亡くなった南区真金町出身の落語家・桂歌丸さんが愛用していた着物や釣り竿などの展示が7月17日から横浜橋通商店街(南区/高橋一成理事長)で始まった。同商店街は「横浜橋に人を呼んでくれる歌丸さんに感謝したい。『普段着の歌丸さん』を見てほしい」と来場を呼びかけている。展示はあす19日まで。
死去1年で追善企画
歌丸さんは同商店街近くの真金町で生まれ、亡くなるまで暮らしていた。商店街にあるそば店や理髪店、喫茶店によく立ち寄り、商店街の「名誉顧問」としてイベントにも参加していた。
親交があった高橋理事長が、歌丸さんの家族から日用品などが自宅に数多くあることを聞き、一部を譲り受けた。死去から1年が経過しても歌丸さんをしのぶ声が多いことから、家族の了解を得て展示を決めた。
展示されるのは高座で使用した着物や扇子、手ぬぐい、ネタ帳のほか、スーツやワイシャツといった日常に着ていたものもある。スーツの内ポケットには「歌丸」と刺しゅうがされているという。釣りが趣味だった歌丸さんの愛用の和竿も披露され、高橋理事長は「歌丸さんの愛用品が公開されるのは初めてではないか」という。
死去から1年が経過した7月2日から4日まで、商店街内には記帳所が設けられ、多くの人が歌丸さんをしのんだ。亡くなってから「永久名誉顧問」に”昇格”した歌丸さん。6月28日から、歌丸さんのイラストが入った熱中症予防を呼び掛ける大型幕が掲げられるなど、今でも愛着のあった地元に貢献している。
「生前から横浜橋の名を全国に広めていただき、感謝している。『普段着の歌丸師匠』を見てほしい」と高橋理事長。
展示会場は商店街事務所内。午前9時から午後5時まで。問い合わせは同商店街事務所(【電話】045・231・0286)へ。
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