2020年の年頭にあたり、本紙では港南区の今冨雄一郎区長にインタビューを行った。区制50周年記念事業への思いや、「つながりを大切にする」区政の進め方などについて語った。
(聞き手/本紙・伊藤圭)
--新たな年を迎え、改めて港南区をどのように捉えていますか?
「夏祭りや運動会などのイベントや地域の意見交換会等に参加させていただきました。地域の皆さんとお会いし、お話しさせていただくと、まちの歴史によって地域活動も様々で、地区ごとの特性を肌で感じました。
地域の個性はあっても港南区には共通したものがあると思います。1つ目は自助・共助の意識が非常に高いこと。2つ目は未来を担う子ども達に住むまちを『ふるさと』として愛着を持ってもらいたいという意識が高いことです。そのため、子どもたちが地域活動に参加する機会を提供し、参加しやすい工夫を凝らしています。
『港南区区民意識調査』では港南区に住み続けたいとの回答の割合が毎回非常に高く、港南区の特徴ともいえます。この定住意向の高さは港南区を愛する地域の皆さんによる熱心な地域活動の成果と思います。本当にありがたいことです」
--区制50周年を迎え、昨年11月に記念事業『ひまわりフェスタ』が開かれ、区民の皆さんと協働で様々な催しや取り組みが行われました。2月にはフィナーレのイベントが控えていますが、取組の振り返りとフィナーレに向けた抱負をお聞かせください。
「2019年は区制50周年を記念した事業で大いに盛り上がりました。
1月の賀詞交換会を皮切りに地域・関係団体・事業者の皆さまにも多くの記念イベントを企画・実施していただき、改めてお礼申し上げます。
11月2日の記念式典では、長年にわたり港南区に多大なる貢献をいただいた皆さんへの表彰を行い、また上永谷中学校の皆さんに書道パフォーマンスを披露していただきました。同日開催のひまわりフェスタでは、港南中央駅周辺に14のイベントが大集合し、中でも区内11の中学校にご参加いただいたイベントでは中学生の皆さんによるステージ発表と作品展示等で、華やかな彩りを添えていただきました。スタンプラリーもあり、例年以上に多くの皆さまがご来場いただき、大賑わいの1日となりました。
フィナーレイベントとして、2月15日に横浜女子短期大学ホールで『港南区元気な地域づくりフォーラム』を開催します。例年の地域活動事例の紹介に加え、特別講演として横浜高校野球部の渡辺元監督と横浜商業高校野球部の古屋元監督による『未来を担う子どもたちに向けて』をテーマとした対談もあります。
ラストスパートに向けて引き続き一丸となって取り組んでまいります」
--2020年の港南区の事業や取組のポイントを教えてください。
「2020年度は、次期第4期港南ひまわりプラン(港南区地域福祉保健計画=2021年〜25年度)の策定年にあたります。現在の第3期プランは、住み慣れた地域で皆さんが元気に暮らし続けることができるよう『ふだんのくらしをしあわせに』を合言葉に地域の皆さんと一緒に取組を進めてきました。第4期プランもこれまでの取組を継続しつつ、新たな課題に対応できるよう、計画づくりの段階から地域の方々と一緒に進めていきたいと思います。
今月中に上大岡のゆめおおおかオフィスタワーに『障害者スポーツ文化センター ラポール上大岡』がオープンします。今年は東京2020オリンピック・パラリンピックの年でもあり、障害理解の推進とパラスポーツの一層の浸透に向けた取組を進めていきます。
災害対策では、各地で頻発する地震や昨年の台風・ゲリラ豪雨を受け、地震・風水害それぞれの特性をふまえた対応を地域の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。地域防災拠点向けの避難所運営の研修や、小中学生向けの『防災ガイド』に風水害編も加えるなどの改訂をし、啓発活動も充実をさせます。
公会堂は2021年3月完成を目指して順調に工事が進んでいます。またスポーツセンターは2020年4月から2021年3月まで改修工事に入ります。区民の皆様にはしばらくの間ご不便をおかけすることになりますが、2021年春を楽しみにお待ちいただけるようお願いいたします。
昨今子どもを巻き込む痛ましい交通事故が多発しています。これを受け、学援隊の皆さんによる見守り活動や港南ひまわり83(ハチサン)運動等のソフト面での子どもの安全確保に加え、通学路等における安全施設の補修などハード面における対策も一層進めてまいります」
--区民の皆様へメッセージをお願いします。
「区制50周年をきっかけに、多くの皆さんとのつながりが深まりました。このつながりを大切に、未来を担う子ども達がいつまでも住み続けたいと思える『愛あふれる ♡ふるさと港南』を目指してまいります。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします」
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