2019年に県内で発生した特殊詐欺の認知状況が明らかになった。港南区では被害件数・額ともに減少したものの、栄区では被害件数・額ともに大きく増加した。目を離した隙にカードを盗む事案が増えているという。
神奈川県内の昨年1年間の被害は2790件(前年比16件増)、約50億7200万円(前年比10億4400万円減)だった。港南区内では70件(27件減)、8151万円(9349万円減)と前年に比べて被害が減少した。一方の栄区内では79件(45件増)、1億1799万円(3199万円増)と増加した。
県内をはじめ、港南区、栄区で最も被害が多い手口は「オレオレ詐欺」だが、栄区内で特に増加しているのがキャッシュカードそのものを奪われるケースだ。銀行員や警察官、金融庁の職員を装い、「あなたの預金口座が不正利用されている」などと告げ、キャッシュカードと暗証番号を書いた紙を封筒に入れて渡すように指示をするという。その後、封筒を渡すと「印鑑を持ってきてください」などと言い、目を離した隙に偽物のカードが入った封筒とすり替えられてしまう事案が増えている。
犯人が複数で役割を担って被害者を信じこませようとしたり、被害者を急がせて不安をあおったりすることで第三者に相談する時間を与えないという手口も多い。
栄警察署では「警察官や銀行員がカードを預かりに行くことはないです」として、他人に暗証番号を教えたりキャッシュカードを渡したりしないよう注意を呼び掛けている。また固定電話の留守番電話機能を使用することも被害防止策として有効としている。
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