栄消防署長に4月1日付で着任した 渡辺 又介さん 58歳
基本に忠実に、初心忘れず
○…この春、栄消防署の署長に着任した。3月までは消防訓練センターの教育課長を務め、自身として初めての署長職に気を引き締めている。「地域の消防団や自治会町内会と力を合わせ、我々消防士の力を結集し、チーム栄でやっていきたい」。各自がもつ力を発揮できるようコミュニケーションを重視しながら、署員125人とともにまちの安全・安心に力を注ぐ。
○…栄区は市内で最も高齢化率が高く、一方で要介護率は最も低い。「元気なお年寄りが多いという印象。みなさんに安心してすごしてもらえることが務め」と語る。緑が多く、いたち川や柏尾川といった河川があるまちの特徴に触れて、風水害対策や緑地帯の安全にも気を配っている。また「防災訪問」として各戸をまわり、住宅防火の啓発にも力を入れていくという。
○…横浜市西区出身。高校時代に水泳に打ち込み、プールの監視員を務めたことが人を助ける仕事の魅力を知るきっかけとなった。水泳は今なお続く趣味のひとつで毎週プールに通い、マスターズの大会には30代の頃から出場を続けてきた。今はコロナの影響で泳ぐことは難しいが、「単調なようにも思えるけど、その中に発見がある。そしてまた『速ければいい』というシンプルさも性に合ってる」と水泳の魅力を語る。
○…36年前、消防学校を出て着任したのが戸塚消防署――当時の戸塚区は現在の栄区、泉区もその範囲に含まれ、栄プールで訓練をした思い出もある。現在の栄署は当時、本郷出張所としてなじみがあった。「栄区には恩を感じている。これからの仕事でお返しをしていけたら」。基本に忠実に、初心を忘れず――。初心の地で再び、歩みを始めている。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>