栄区民文化センター「リリス」は秋以降の公演開催に向けて感染予防をした独自の公演モデルの検討を開始した。医師の監修のもと、施設や各公演の特徴を踏まえた具体的な感染対策を行い、コンサート再開を目指す。
「リリスモデル」を
リリスは現在、新型コロナの影響で8月までのメインホールでの公演をすべて中止、延期としている。そんな中、秋以降の公演実現に向けて検討しているのが、「リリスモデル」の策定という。
湘南鎌倉総合病院院長代行の小林修三医師の監修のもと、リリスの構造を踏まえた換気方法や、具体的な公演を前提とした開場、受付、閉演後の誘導などを検討するというもの。小林医師はこれまでリリスで「身体にいい音楽会」と題した公演を15回に渡り実施しているほか、利用客としても訪れているといい、リリスのスタッフも「熟知した先生に専門家の視点で意見を頂けるのは心強い」と話す。
稼動率は半数以下
他の施設と同様にこの春は休館を余儀なくされたリリス。今年2月末には、9カ月にも及んだホールの天井耐震工事が完了し、ようやくコンサートなどの公演が再開されるはずの時期と重なった。
6月以降は段階的に利用を再開したが、感染拡大防止のために利用条件を設定し、定員6人の練習室は定員を3人まで減らし、大きな声での発声や歌唱は原則不可とした。設備利用は例年の半分以下で、中でも通常9割以上の稼働率となっている練習室は3割程度にとどまった。リリススタッフは「設備も公演も安心して楽しんで頂けるよう、今できるのは万全を期すこと」と話した。
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