区民に気軽に読書を楽しんでもらおうと、栄区は「第2次栄区読書活動推進目標(原案)」をこのほど策定した。図書資料やイベントなどの情報発信や関係各所との連携を強化する目標を盛り込んだ。10月1日から区民の意見を募集する。
2014年の「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」の施行を受け、栄区では15年に「第1次栄区読書活動推進目標」を策定し、読書活動を推進してきた。19年度の栄図書館の年間貸出冊数は40万冊を超え、区民1人あたりの貸出冊数は市内全18区中2番目となるほど、栄区民の読書活動の水準は高い。17年には区内の飯島中学校と西本郷中学校が「子供の読書活動優秀実践校」として文部科学大臣から表彰された経緯もある。
情報発信や連携を強化
第2次目標の策定はこれまでの取組の成果と課題を踏まえ、地域性に対応した読書活動の推進を図るのが目的。▽読書を身近で気軽に楽しめるようにします▽読書活動の魅力を高め区民の読書意欲を向上させます▽読書活動ネットワークの充実を目指します--の3つを柱に掲げた。
新たな取組として、区役所や図書館で読書関連施設のPRに取り組み、図書館のホームページの充実化を図る。そのほか、図書館の老朽化対策の推進、感染症予防対策、図書館と関連施設の連携強化にも取り組む。
また講演会やビブリオバトル、読み聞かせなどのこれまで行ってきた読書啓発イベントも継続的に取り組み、職員のスキルアップや蔵書の充実にも取り組むとしている。
栄図書館の松田宗純館長は「コロナ禍において図書館の使命は読書活動を区民の元気につなげること。図書館を中心に人・本・施設が連携した読書活動ネットワークを充実させたい」と話す。
目標の原案は栄区のホームページ内で閲覧できるほか、栄区役所本館47番窓口や栄図書館などで配布している。区民意見の提出は10月1日から31日まで。問い合わせは栄区地域振興課生涯学習支援係(【電話】045・894・8395)へ。
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