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このコロナ禍で災害が起きたら――。栄区の湘南桂台自治会(黒川哲明会長)が10月3日、新型コロナウイルスの感染者や発熱がある人への対応を盛り込んだ初の防災訓練を地域防災拠点の桂台中学校で実施した。いつ発生するか分からない災害への備えとして、具体的な誘導や隔離方法などを確認した。
同自治会は毎年春と秋の年2回防災訓練を実施しており、今年はコロナの影響で春の実施は中止となった。一方で、いつくるか分からない災害への備えとして対応を確認する必要性が高いことから、今回は自宅療養中の感染者や発熱者が地域防災拠点に避難した場合の誘導手順などを含めた訓練を実施した。
避難者役として参加した住民らはプレートを首から下げ、「発熱あり」「要介護」「ペットあり」など各避難者の設定を表示。運営側が受付で検温を実施し、これまで避難場所としていた体育館の他に教室も使って、避難者の設定に合わせた誘導や隔離を行った。
また一人ひとりのスペース確保のため、防災拠点の入口や順路も従来から見直した。避難所となる体育館は従来180人を収容する想定だったが、ソーシャルディスタンスを考慮して70人の想定でスペースをとった。
「配慮も必要」
訓練を振り返り、同自治会の山本和也副会長は「隔離のため教室の入口に『陽性者』と書いた紙を貼ったが、感染している人に対する心理的な配慮が足りない気がした。工夫が必要だと思う」と感想を話した。
また黒川会長は「実際の発災時には様々な事情がある避難者がいる。まずは訓練を踏まえて反省を生かしていくことが大切で、接触を防ぐ方法など気付きを今後に生かしていきたい」と話した。
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