横浜市会の多目的室で3月22日、超党派の「動物との共生を考える横浜市会議員連盟」(田野井一雄会長)の研修会が開かれ、横浜市獣医師会の太田雄一郎会長(港南動物病院)が講師として「災害時のペット同行避難について」をテーマに講演を行った。議連に所属する市議を中心に約70人が出席した。
「同行避難」理解を
太田会長は災害時の動物救援について、自主避難と救護所への避難と分けて、具体的なケースを説明した。とりわけ地域防災拠点への「同行避難」について、「避難所まで飼い主とペットが一緒に避難することが同行避難。その後、ペットも一緒に生活するわけではない」と話した。
支援センター北部に集中
その上で「ペットはその後、防災拠点の一時飼育場所で生活するか、それが難しければ動物専用の救護所に移すことになる」と話した。市内における災害時動物支援センターとなる施設は現在5カ所あり、他の政令市と比べても多いものの、いずれも市北部にあるため、南部地域における整備の必要性を強調した。
研修会を終えて太田会長は「災害は起きるとも分からないため、早期に考えて備えておかなければならない。市議の皆さんが熱心に聞いてくれたので、今後に期待したい」と話した。
議連の田野井会長は「ペットを飼う人が増えている中、災害時にペットを連れて避難する方法がわからない人も多い。ペットは家族の一員であり、今後、避難所の運営や訓練のあり方を変えていかなければならない」と話した。
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