火災現場に取り残された住民を、通りすがりの男性が救出――。港南消防署で6月23日、とっさの行動が人命救助につながったとして新聞配達員の島田陽輔さん(21歳)に感謝状が贈られた。
「夢中で動いた」
火災が発生したのは今年3月17日の午後3時頃。野庭町で新聞を配達中だった島田さんが共同住宅の1階から白煙が噴出しているのを見つけたという。バイクを止めて近づくと、ベランダに住人男性が動けない状態でいるのに気づき、近くにいた別の男性と連携。島田さんがはしごを使ってベランダに入り、肩を貸して救出した。1階の一室は全焼し、住民男性は医療機関に搬送されたもののすでに退院したという。
島田さんは当時を振り返り、「自分の肩越しに炎が見える状況だった。危ないとは思ったが、助けることで気持ちがいっぱいで、夢中で身体が動いた。自分でもよくできたなと思う」と話した。櫻井署長は「火災現場では共助の輪が大切。危険をかえりみない勇気ある行動で人命が助かり感謝したい」と話した。
|
|
<PR>
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|