任期満了に伴う横浜市長選挙(8月8日告示、22日投開票)に横浜市立大学の教授を務めていた山中竹春氏(48)が立候補を表明した。7月5日時点で市長選には、市議の太田正孝氏(75)と動物保護団体代表理事の藤村晃子氏(48)、前衆議院議員の福田峰之氏(57)、水産仲卸業の坪倉良和氏(70)、衆議院議員の小此木八郎氏(56)が立候補の意思を表明。現職の林文子市長(75)は態度を明らかにしていない。
「カジノ誘致断固反対」
臨床統計学の専門家で新型コロナウイルスの「中和抗体」研究で注目を集めた横浜市大教授・山中竹春氏(48)が6月29日に市長選に無所属で立候補することを表明した。立憲民主党の推薦を受ける。山中氏は「データを解析し、市民に誠実な市政を行いたい。横浜をバージョンアップできると確信している」と意欲を示した。
選挙戦の争点となるカジノを含む統合型リゾート施設(IR) については「誘致には断固反対。即時撤回の立場」と明言。「カジノは世界で飽和状態にある。周辺地域の経済の吸い上げが起こる。依存症が増えることは明らかで、風紀や治安が乱れる。データに真摯(しんし)に向き合えば、カジノが駄目なことは明らかだ」と語気を強めた。
自民党の小此木八郎氏が「市内へのIR誘致取り止め」を明言したことについては、「元閣僚であり、カジノにどのような思いを持っているのかは一目瞭然」とし、「当選後に異なる行動をする可能性がある候補を選んだとすれば、そんな不幸なことはない」とした。
また、市内ワクチン接種率の低さや予約時の混乱については「データに基づき、弾力的に集団接種が可能な会場を設けていく、あるいは市民の多様なライフスタイルに合わせ、24時間体制を整備するなど、たくさんのアイデアがある」とした。
山中氏は6月30日付で市大を退職した。
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