横浜市中学校総合体育大会(総体)の野球大会の決勝が7月24日に行われ、港南区の日野南中学校が浜中学校(磯子区)をタイブレークの末に下し、優勝を果たした。日野南中は全国出場の実績もあるが、夏の市大会での優勝は初。
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日野南中は今大会、準々決勝で春の市大会を制した境木中(戸塚区)を3対1で下すと、準決勝では名瀬中(戸塚区)に7対2で勝利した。決勝の浜中戦は終盤まで6対2で優位にゲームを運んでいたが最終回の七回ウラに同点に追いつかれる展開に。日野南はタイブレークで勝負強く4点を先取し、そのまま失点することなく優勝を果たした。
同大会では上位6位チームが県大会に駒を進めるため、主将の内田智也君(3年)は「県大会出場を目標にチームで頑張ってきたが、それ以上の結果になってうれしい」と笑顔を見せた。
「課題の打撃」が武器に
もともと守備力はあり、投手は120キロ台の直球と巧みな変化球をもつエースの柴崎迅君(3年)と球威のあるストレートが持ち味の淺野秀宇君(3年)の2枚看板が安定感を誇っていた日野南。チームの課題は専ら打撃面だったという。顧問の加藤祐貴教諭(39歳)によると、春から夏にかけて「ボールとストライクを見極めてボール球を打たないように、それから逆方向への強い打球を意識する練習に注力した」という。
大会中も試合を重ねるごとに打撃が向上し、選手たちの自信にもつながった。1年生から3年生まで26人が所属する日野南中野球部について内田主将は「練習後には毎回ミーティングをして、反省点なども共有し合った。個性が強いメンバーだけど、なんでも言い合える関係でまとまることができてきた」と振り返る。また「凡事徹底」を合言葉に、「できることをしっかり、いつも通りやろう」と呼びかけ合ったという。
県大会は惜しくも
関東大会への切符をかけて県大会に進んだ日野南だったが、初戦でつきみ野中(大和市)に0対1のサヨナラ負けを喫し、夏の大会を終えた。
加藤教諭は「コロナ禍でもあり野球ができるのは当たり前ではない。そんな中で培った前を向く強さや、仲間を大切に思う心を胸にこれからの人生も歩んで行ってもらえたら」と思いを語った。
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