横浜市立桜岡小学校(港南区大久保1の6の43)が2021年、110周年の節目を迎えた。日露戦争から8年後の1912年(明治45年)4月、桜岡小の前身となる神奈川県久良岐郡大岡川村立尋常高等大岡川小学校が誕生。今号のタウンニュース港南区・栄区版では、110年の歴史を写真などで振り返るとともに、10月30日に行われた110周年記念式典・記念イベントや小学校の歩み、卒業生の声などを紹介する。
教職員8人、児童345人からスタートした同小学校は、11年後の1923年に久良岐郡大岡川尋常高等小学校と校名を変更した。まもなく、関東大震災が発生し、2階建て校舎を除き全壊という不運に見舞われた。
その後、1941年の法令改正によって横浜市桜岡国民学校と改名された翌年に木造2階建て22教室の新校舎が現在地に完成した。戦況が激しさを増してくると、当時の児童は箱根宮城野村や足柄上郡寄村へ集団疎開。そして、終戦後の1947年に現在の校名、横浜市立桜岡小学校となった。卒業生は延べ1万7298人で、現在の児童総数は548人だ。
桜岡小を卒業した「さくらっ子」が地元・上大岡に残り、学校周辺で個人店を経営したり、飲食店等のオーナーとしてこの地域に根付いている。
特設ページで発信
共に生きることを喜ぶ かしこく たくましい子を育てます――。
この言葉を学校目標に掲げる桜岡小学校では「今と昔 桜岡とわたしたちのつながり」をテーマに各学年が自然や地理、歴史、地域などから学ぶ総合学習を実施。小学校ホームページでは、児童が薦める上大岡の名店の動画や、まちの歴史が分かる地図などを紹介。110周年記念特設ページを開設し、WEB上で発信している。
さくらんもちくん
110周年キャラクターとして「さくらんもちくん」を2020年に作成。笠原ひなたさん(小6)が5年時に描いたイラストをモチーフに、周年キャラクターが誕生した。2015年に作った学校のキャラ「さくらんまる」の友達として児童からデザイン画を募集。和菓子の桜餅から着想を得た、笠原さんは「頭に桜の葉っぱをデザインした。親しみのあるキャラクターになってくれたら嬉しい」と笑顔を見せた。同校では、「さくらんもちくん」の装飾品などで110周年に花を添えた。
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