横浜高校バドミントン部の顧問で、アニメ『ラブオールプレー』の製作に協力している 海老名 優(まさる)さん 栄区上郷町在住 65歳
平等に生徒に向き合う
○…横浜高校バドミントン部を指導して38年目。競技経験がないところは、放送中のアニメに登場する顧問と重なる。「経験がないからこそ、多くの人に教えてもらいました」。生徒と共に走り、シャトルを打ち合い、積極的に他校に出向く。一からバドミントンに向き合い、地区予選で負けるチームが今では県内屈指の強豪校だ。
○…「中学の頃は教師が大嫌いで、自分がなるつもりは全くなかった」。その考えを覆したのは、日本学園高(東京都)時代の恩師。問題を起こす生徒に対しても、真っすぐに向き合う姿に教師のイメージを変えられた。「どんな問題児でも簡単に切り捨てず、何とかしようとしてくれた」。クラスの担任だった恩師との交流は卒業後も続き、会うたびにかけられたのは「お前は教師になった方がいい」という言葉。大学受験や教員採用試験で失敗もあったが、アルバイトをしながら勉強した末、鎌倉学園で教員に。その後、縁あって横浜高で国語教諭になった。「今の自分がいるのは先生のおかげ」。今は亡き恩師の姿を思い、どの生徒に対しても平等に接することを日々心がけている。
○…川崎で生まれ、小学5年から現在も栄区で暮らす。小さい頃からスポーツ全般が得意で、大学時代はサッカー部に所属して3級審判員の資格も取得した。授業や部活で家を空ける時間が長い中、「家族の理解があるから自由にできている」。時間を見つけてはショッピングやレジャーなど、妻や2人の娘との時間も大切にしてきた。
○…毎年書き込む指導ノートには「夢はけっしてあきらめない」と記されている。全国大会常連となった今の夢は、団体戦でのインターハイベスト8。生徒らと共に、一歩ずつ歩み続ける。
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